女性活躍のための自己肯定感研修 | 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会

女性活躍のための自己肯定感研修

なぜ今、女性活躍推進が企業にとって重要なのか?

近年、多くの企業がダイバーシティ推進に取り組んでいますが、依然として女性管理職比率は低く、女性の活躍は依然として限定的な状況にあります。

総務省の「労働力調査」によると、令和4年(2022年)の女性の就業者数は3,024万人で、前年から22万人増加し、就業率は53.0%となり、厚生労働省の調査によると、管理的職業従事者に占める女性の割合は低く、令和3年(2021年)には13.2%にとどまっています。 内閣府によると、令和4年のデータでは、女性の管理職比率は約15%と報告されています。
女性の就業率は上昇傾向にあるものの、管理職や意思決定層における女性の割合は低いままであることが分かります。
このような状況から、女性のキャリア形成や管理職への登用を促進するための取り組みが求められています。

上場企業の女性役員数の推移| 内閣府男女共同参画局のデータより

女性の管理職比率・昇進率が低い現状と課題

日本における女性の就業率は上昇傾向にありますが、管理職に占める女性の割合は依然として低い水準にとどまっています。厚生労働省のデータによれば、2021年の管理的職業従事者に占める女性の割合は13.2%であり、諸外国と比較して低い水準となっています。
諸外国ではより高い割合が報告されています。例えば、フィリピンでは53.4%、スウェーデンでは41.7%、アメリカでは41.0%と、日本を大きく上回っています。

日本で女性のキャリア形成が進みにくい要因として、以下のような問題が挙げられます。

1)女性のキャリア形成の機会が十分に提供されていない

*長時間労働の文化
・日本の企業文化では長時間労働が当たり前とされるケースが多く、家庭と両立しながらキャリアを築くことが難しい。
・労働時間の柔軟性が低いため、フルタイムで働き続けることが難しくなる。

*昇進・評価基準の不透明性
・昇進基準や評価の透明性が低く、無意識のバイアスが働くことで、女性の昇進が後回しにされることがある。
・男性に比べ、出産・育児の影響を考慮されることが多く、女性が重要なプロジェクトを任されにくい傾向がある。

*男性中心のネットワーク構造
・日本の企業では、昇進や重要なポストの決定において、非公式なネットワーク(飲み会・ゴルフ・社内コミュニティ)が影響を持つことが多い。
・女性がこうしたネットワークに参加しにくい環境が、昇進の機会を減らしている。

2)育児や家庭との両立が昇進の障害となっている

*育児・家事負担の偏り
・日本では依然として女性が育児や家事の大部分を担っているため、仕事との両立が困難。
・男性の育児休業取得率が低く、育児負担が女性に集中しやすい。

*柔軟な働き方の整備が不十分
・フレックスタイム制度やリモートワークが浸透していない企業が多く、育児中の女性が働き続けるハードルが高い。
・時短勤務が評価にマイナス影響を及ぼすケースがあり、フルタイム復帰が遅れることがある。

3)女性自身が昇進に対して消極的な傾向がある

*インポスター症候群の影響
・「自分はこのポジションにふさわしくないのではないか」「自分の能力ではまだ不十分ではないか」と思い込む心理的な障壁がある。
・自信が持てず、昇進の打診があっても辞退してしまうケースが多い。

*女性ロールモデルの不足
・企業の管理職や経営層に女性が少ないため、キャリアアップの具体的なイメージが持ちにくい。
・「女性管理職は特別な人」という認識があり、自分にはできないと感じてしまう。

日本における女性のキャリア形成を阻む要因として、企業文化や社会的な役割分担、心理的な障壁が大きく関係していることが考えられます。企業がこれらの課題に対して積極的に取り組むことで、女性がキャリアアップしやすい環境を整えることが急務とされています。さらに女性のヒューマンスキルを高めキャリア支援プログラムを強化する研修も効果を上げています。

「働く女性」と「自己肯定感」の関連性

女性が自信をもって仕事に取り組めるようになるために、忘れてはいけない視点が「自己肯定感」の向上です。自己肯定感とは、「自分は価値のある存在だ」と自分をありのまま受け止め肯定的に認識する力のことを指します。この感覚が持てると、外的に困難な状況に直面しても、自己価値を損なうことなく、自分を支え前向きに対応することができます。

しかし、自己肯定感が低いと、不安や恐れを持ちやすく、自分に対しても否定的な感覚や自分の能力に対しても、自信が持てず、「私には無理だ」といったネガティブな思い込みを持ちやすくなります。その結果、周りや人がどう思うかが気になり、自分の意見を発信することに不安を感じたりすることが増え、仕事でも新しいことに挑戦することを避ける傾向があります。自分に自信が持てないので、特に、昇進や重要なプロジェクトに関与する場面で「自分は相応しくないのでは」と考え、チャンスを逃すケースも少なくありません。

一方で、自己肯定感が高い女性は、自分を取り巻く環境や自分への評価や成果などが変化しても、自分の価値に影響しないことを理解し、自分を支えることができます。自己肯定感が土台に持てると、自分の可能性や能力に対する自信を持つことができる自己効力感も持てるようになるので、積極的にキャリアを築き、責任ある立場に進んで挑戦することができます。仮に失敗したとしても、自己肯定感が土台にあると、自己価値と失敗という事象を分けて考えられるので、失敗を次の糧にして「成長のチャンス」に変えていけるのです。また、自分の意見を適切に伝え、周囲と円滑なコミュニケーションを図ることで、リーダーシップを発揮する機会も増えます。

【事例1:管理職登用を断り続けていた女性の変化】
ある企業では、10年以上のキャリアを持つ女性社員がいました。彼女は実力がありながらも「自分には管理職は向いていない」「責任を負うのは怖い」と考え、昇進の打診を何度も断っていました。しかし、自己肯定感を高める「セルフエスティーム研修」を受けたことで、まず根底にあった自分自身に対する不安を払しょくし、自分のスキルや経験を認められるようになり、それを周りからも評価されている理由を理解できるようになりました。自己肯定感の土台を強固にしたことで、自分の可能性や能力を信じられるようになりました。
研修後、彼女は「自分ができることに目を向け、挑戦してみよう」と思えるようになり、部下を育てながら、自分を成長させていける機会となる管理職としての役割を引き受けてもよいと思えるようになりました。現在ではチームをまとめ、若手の育成にも積極的に関わるリーダーとして活躍しています。

【事例2:会議で発言できなかった女性の変化】
別の企業では、入社5年目の女性社員が会議で意見を求められると、極度に緊張してしまい、自分の意見を言えず、自信を持って発言することができないという悩みを抱えていました。彼女は「私の意見は的外れかもしれない」「間違ったことを言ってしまうかも」と考え、周りにどのように受け止められるかを気にして、結果的に会議中に発言する機会を逃していました。
そこで、女性社員に向けた自己肯定感を高めるトレーニングを受けたことで、自分の考えを尊重できるようになり、自分の意見を周りの人がどう思ったとしても、それによって自己価値は損なわれることがないと理解できるようになりました。自分自身に自信が持てるようになったことで、少しずつ「発言することに対しての怖さがなくなり、自分の意見を堂々と伝え、それに対しての意見も受け止められるようになりました。これは人間関係にも良い影響を与えました。数ヶ月後には、会議でも様々な提案をできるようになり、そのアイデアが採用される機会も増えました。現在ではプレゼンテーションの機会が増え、チームリーダーとして社内で活躍しています。

女性が直面する「インポスター症候群」と自己肯定感の関係

多くの女性は、たとえ実力があったとしても「自分はこの役職にふさわしくないのではないか」と感じ、昇進やリーダーシップの機会に対して消極的になる傾向があります。特に、日本では謙虚さが美徳とされる文化的背景があり、自分の能力を過小評価しがちです。これは、仕事の成果をどのように捉えるかという点に大きく影響し、自信を持ちにくい状況を生み出しています。

このような心理状態は「インポスター症候群」と呼ばれ、自分の成功を「運が良かっただけ」「周囲が自分を過大評価している」と考え、本来の実力とは無関係と捉えてしまう特徴があります。その結果として、たとえ高い成果を上げていても「周囲を騙しているのではないか」という感覚に悩まされ、どれだけ努力を重ねても自己評価は低いままとなりがちです。自信のなさが積み重なると、新たな挑戦に踏み出すことが難しくなり、次のステップに進む機会を逃してしまうことが少なくありません。

インポスター症候群は日本だけに限らず、海外でも特に高い能力を持つ女性ほど強く感じやすい傾向が指摘されています。これにより、キャリアに対するモチベーションの低下を引き起こし、昇進や新たな挑戦の機会を避けてしまったり、慢性的な高ストレス状態に陥ることでメンタルヘルスの問題を抱えることもあります。また、自己評価が低いために職場でのパフォーマンスが下がることもあり、結果として、優秀な女性社員がキャリアの伸び悩みを感じ、最悪の場合は転職や離職を選択することにもつながります。

この問題の根底には、自己肯定感の低さが関係しているといわれています。自己肯定感が低いと、自分は何か成果を生み出しつづけないと自分に価値がないと考えてしまい、自分の価値を証明し続けようとしますが、それがうまく機能しないと、自分の価値や能力を認められず自分を支えきれません。この状態が深刻になると心が折れてしまい、立ち直ることも難しくなります。新しいプロジェクトやリーダーシップを発揮する機会があっても自信が持てずに避けてしまったり、会議やプレゼンテーションの場で自分の意見を述べることにためらいを感じることもあります。また、たとえ成果を上げたとしても「まだ足りない」「もっと頑張らなければならない」と感じ続けることで、満足感を得られず、常に不安を抱える状態が続いてしまいます。

こうした状況が続くと、女性社員が本来持っている能力を十分に発揮することができず、結果的に企業全体の成長機会も損なわれてしまいます。しかし、自己肯定感を向上させることで、インポスター症候群を克服し、自信を持って仕事に取り組めるようになるケースが数多く報告されています。これまでに実施した研修でも、自己肯定感を高める取り組みによって、女性社員の行動や意識が変化し、インポスター症候群の症状が改善した例が多く見られました。

自己肯定感を高める取り組みを行うことで、女性社員が自分の存在を受容し自分自身に自信を持てるようになり、「自分は十分に能力がある」「このポジションにふさわしい」と活躍できるようになり、職場の活気や生産性も向上します。組織としても、多様な視点を持つリーダーが増えることで、新しいアイデアが生まれやすくなり、より創造的な企業文化が育まれることが期待されます。今後も、女性が自身の能力を正しく評価し、安心してキャリアを積み重ねていける環境づくりが求められています。

【事例3:管理職候補の女性がインポスター症候群を克服】
研修を受ける前、ある女性社員は昇進を打診されても「私には無理です」と断っていました。彼女は長年、自分の成果を過小評価し、これまでの評価に対して、自分の力を信じることができずにいました。その結果、管理職としての責任を担う自信が持てず、チャレンジすることを避けていたといいます。
研修では、これまでやってきたことを自分で認め、自分の強みや過去の実績を振り返るワーク、自分を認められなかった思考パターンを理解し、講師や同僚からのフィードバックを受ける中で、彼女は「自分のスキルや経験が十分に評価されている」ことを実感し、次第に自信を持てるようになりました。
研修終了後、彼女からは昇進の打診を受け、管理職として挑戦するという報告がありました。現在ではチームのリーダーとして活躍し、若手の育成にも積極的に関与しています。彼女は「今では、自分の意見を堂々と発信できるようになった」と語っています。

【事例4:出産後にキャリア復帰を不安に感じていた女性が活躍】
出産を機に休職していた女性社員は、復職後に「周囲についていけるか不安」「仕事と家庭を両立できるか自信がない」と感じていました。特に、育休中に変化した職場の状況や業務プロセスに適応できるかどうかが大きな不安要因でした。
セルフエスティーム研修を受けたことで、子育てや仕事に対しても「完璧でなくてもいい」というマインドセットを学び、周りの協力や助けを得ながら肩の力を抜いて、自分のペースで成長していくことが大切だと理解しました。また、他の女性社員と経験を共有することで、「同じ悩みを持つ仲間がいる」と実感し、安心感を得ました。
研修後、彼女は徐々に自信を取り戻し、積極的に業務に取り組むようになりました。自ら新しいプロジェクトに手を挙げ、周囲のサポートを受けながら業務に取り組むことで、リーダーシップを発揮できるようになりました。現在ではチームの一員として積極的にアイデアを出し、新たな価値を生み出す存在となっています。
彼女は「研修を通じて、自分に無理を課さず、できることから挑戦すればいいと学びました。今では子育てと仕事を楽しみながら成長できるようになりました」と語っています。

自己肯定感を高めると企業で女性の働き方がどう変わるのか?

自己肯定感とは、自分自身を肯定的に受け入れ、自分の価値を信じる感覚のことを指します。企業において、女性の自己肯定感を高めることは、単なる個人の成長だけでなく、組織全体の生産性向上や職場環境の改善にもつながります。自己肯定感が高まることで、女性は自分の能力を正しく評価し、より積極的に仕事へ取り組むことができるようになります。その結果、キャリアの発展にも大きな影響を及ぼします。

①仕事への意欲とチャレンジ精神の向上につながります

自己肯定感が高まることによって、女性は「自分ならできる」という信念を持ちやすくなります。これにより、仕事に対する意欲が大きく向上します。たとえば、新しいプロジェクトに対しても自信を持って挑戦しようとする姿勢が生まれます。これまでなら不安や恐れから避けていたような責任のある業務にも、前向きな気持ちで取り組めるようになるのです。自分の可能性を信じることで、新たなスキルの習得にも積極的になり、キャリアアップの機会を自らつかみ取る意識が芽生えます。結果として、管理職やリーダー職に挑戦する女性の割合が増え、企業全体のダイバーシティ推進にもつながるでしょう。

②成長を楽しむ姿勢が生まれます

自己肯定感が高まることで、自分の成長を楽しむことができるようになります。仕事のなかで直面する困難や課題も、自分のスキルを向上させるチャンスと捉えられるようになり、自己成長の過程そのものをポジティブに受け止められるようになります。困難に直面しても「自分なら乗り越えられる」という気持ちを持てるため、試行錯誤しながらも諦めずに取り組む姿勢が身につきます。その結果、学習意欲が向上し、スキルアップのための研修やセミナーへの参加、資格取得など、キャリア形成に必要な努力を惜しまなくなるでしょう。また、積極的に学ぶ姿勢が周囲にも好影響を与え、職場全体の成長意欲の向上にも寄与します。

③フィードバックを前向きに受け止められるようになります

さらに、周囲からの評価をポジティブに受け止めることができるようになる点も重要です。自己肯定感が低いと、上司や同僚からの評価を過度に気にしたり、否定的なフィードバックを受けると必要以上に落ち込んでしまうことがあります。しかし、自己肯定感が高まることで、フィードバックを建設的な意見として受け止め、成長の糧にすることができるようになります。これにより、周囲との関係性も良好になり、職場でのコミュニケーションが円滑になります。特に、リーダー職やマネージャー職においては、部下やチームメンバーと適切なフィードバックをやり取りする力が求められるため、自己肯定感の向上はリーダーシップの発揮にもつながります。

④積極的な発言が生まれ意思決定が容易になります

自己肯定感が高い女性は、自分の意見をしっかりと持ち、それを適切に表現する力が身につきます。職場においても、自分の考えを遠慮せずに伝えることができるため、会議やディスカッションの場で積極的に発言し、より良いアイデアや改善策を提案する機会が増えます。結果として、女性が活躍する場が広がり、企業の意思決定プロセスにも多様性が生まれます。

⑤産休・育休後のスムーズな復職とキャリア継続

産休や育休を経て復帰する女性にとって、自己肯定感の向上は非常に大きな意味を持ちます。多くの女性は、長期間仕事を離れていたことによるブランクを不安に感じ、「職場についていけるだろうか」「仕事と育児を両立できるのだろうか」といった悩みを抱えることが少なくありません。しかし、自己肯定感が高まることで、復帰後の適応がスムーズになります。まず、仕事に対するプレッシャーを必要以上に感じることなく、自分のペースで成長することを受け入れられるようになります。復帰直後は完璧を求めず、少しずつ環境に適応しながら自信を取り戻していくことができるのです。

また、仕事のブランクを過度に気にせず、必要なスキルや知識を段階的に習得していく姿勢を持てるようになります。産休・育休後に復職した女性のなかには、「以前のように働けるか不安」「周囲に迷惑をかけたくない」という気持ちが強くなり、無理をしてしまうケースもあります。しかし、自己肯定感が高まることで、「完璧でなくても大丈夫」という意識を持つことができ、自分なりのペースで仕事に向き合えるようになります。そうすることで、無理をして心身に負担をかけることなく、持続的に働くことが可能になります。

さらに、育児と仕事のバランスを取りながら、自分なりのキャリアを築いていくことができるようになります。多くの女性が、「育児をしながら責任ある仕事を続けるのは難しい」と感じることがありますが、それも「周囲に迷惑をかけているのではないか」「評価を気にしすぎてしまう」といった不安が生じがちですが、自己肯定感が高まることで、他者の意見やフィードバックを前向きに受け止められるようになります。結果として、周囲と円滑なコミュニケーションをとりやすくなり、復職後の職場適応がスムーズになります。

このように、自己肯定感を高めることは、単に個人の自信を向上させるだけではなく、仕事に対する姿勢や職場での関係性にも良い影響をもたらします。自己肯定感の高い女性が増えることで、企業全体の生産性向上やイノベーションの促進にも寄与し、結果的に企業の競争力を高める要因となるのです。さらに、女性が自信を持って働くことができる環境が整うことで、離職率の低下やワークライフバランスの向上にもつながり、持続可能な企業文化の構築が可能になります。こうした効果を踏まえると、企業は積極的に自己肯定感を高める施策を導入し、女性社員が安心して成長できる環境を整えていくことが求められるでしょう。

女性社員の自己肯定感を高めることでもたらされる企業にとってのメリット

企業が女性社員の自己肯定感を高めることは、単なる個人のキャリアアップに貢献するだけでなく、幸福度を向上させ、組織全体の成長や活性化や競争力の向上にも大きな影響を与えます。自己肯定感が高まることで、女性社員が自らの能力や価値を認識し、自信を持って行動できるようになります。その結果、企業にとって次のような具体的なメリットが生まれます。

1. 優秀な女性社員が昇進に前向きになり、管理職比率が向上する

日本においては、依然として管理職に占める女性の割合が低いという課題があります。これは、女性社員が自身の能力を過小評価し、昇進に対して消極的な姿勢をとることが一因とされています。女性社員の自己肯定感を高めることで、自らのスキルや経験を正当に評価し、自信を持ってリーダーシップを発揮するようになり、「自分には管理職は向いていないのではないか」「家庭との両立が難しいのではないか」といった思い込みを払拭し、キャリアの可能性を広げられます。さらに、組織内にロールモデルとなる女性管理職が増えることで、後に続く女性社員のキャリア意識も高まります。特に、管理職の登用において「自信の有無」は重要な要素であり、実力があるにもかかわらず自信が持てないことで昇進を見送るケースも少なくありません。自己肯定感を高める施策を導入することで、こうした機会損失を防ぎ、企業のリーダー層に多様性をもたらすことができます。

2. 積極的な意見交換の機会が増え、チームの創造性や生産性が高まる

職場において、積極的に意見を発信できる環境が整うことは、組織の創造性や生産性の向上につながります。しかし、特に女性社員の中には「自分の意見はあまり重要ではないのではないか」「発言することで周囲にどう思われるか不安」といった理由で、発言を控えてしまうケースが少なくありません。これに対し、女性社員の自己肯定感が高まることで、会議やディスカッションにおいて積極的に発言し、新しいアイデアを提案できるようになり、自分の考えを伝えることへの恐れがなくなり、より円滑なコミュニケーションが可能になります。さらに、チームの多様な視点が活かされ、問題解決のアプローチが多様化し、自己肯定感が高い社員が増えることで、互いに意見を尊重し合い、心理的安全性の高い職場環境が形成されます。心理的安全性の高い職場では、社員一人ひとりが持つ知識や経験を存分に活かし、新しいアイデアを生み出しやすくなります。結果として、組織の競争力が高まり、イノベーションの創出につながるのです。

3. 離職率の低下につながり、長期的な組織の安定性が向上する

企業にとって、優秀な人材の確保と定着は大きな課題です。特に女性社員の場合、結婚・出産・育児といったライフイベントを理由に離職するケースも多く、これが組織の人材流出を招く要因となっています。しかし、女性社員の自己肯定感が高まることで、「自分はこの会社に必要とされている」という実感が強まり、仕事へのモチベーションが向上し、企業側も女性社員のキャリア形成を支援する姿勢を強め、育児休業や時短勤務などの制度を活用しながら働き続ける意欲を持ちやすくなります。さらに、女性社員の離職率が低下し、長く働くことでキャリアアップの機会が増え、企業にとっても貴重な人材の流出を防げると同時に、採用や研修にかかるコストを削減できます。女性社員が長く安心して働ける環境を整えることは、単に「福利厚生」としての側面だけでなく、組織の持続可能性を高める上でも極めて重要です。離職率の低下は、結果として企業の経済的なメリットにもつながります。

「女性活躍のための自己肯定感研修」内容と特徴

本研修では、女性が自信を持ち、自分の力を最大限に発揮できるよう、以下の内容を提供します。

◆研修の目的
女性社員が自分の価値を正しく認識し、いきいきと自信を持って主体的に働けるように実施します。

  • 自己評価を正しく行い、自分の強みを活かせるようになる
  • 他者と比較せず、自分のペースで成長する意識を持つ
  • インポスター症候群を克服し、主体的に行動できるようにする
  • 「自分はまだ未熟」と思い込む心理を解消し、成果を正当に評価する
  • 自己効力感を高め、新たな挑戦に前向きに取り組めるようになる

◆主なカリキュラム(一例)
※企業様別にカスタマイズした内容となります

1.自己肯定感とは?

  • 自己肯定感の定義と、仕事における重要性を解説
  • 低い自己肯定感がどのようにキャリアの成長を阻むのか
  • 企業における成功例を交えて理解を深める

2.インポスター症候群の克服方法

  • 成功体験を正しく評価し、自己肯定感を高める方法
  • 自己価値を認識するための実践ワーク
  • 他者からの評価を適切に受け取るトレーニング

3.ネガティブな思考の切り替え方

  • 自分を責める癖を手放し、ポジティブな思考を習慣化する方法
  • 失敗を成長のチャンスと捉えるマインドセットの形成
  • 感情をコントロールし、冷静に物事を受け止めるスキル

4.リーダーシップと主体性の強化

  • 自分の考えを伝える力を鍛え、発言の機会を増やす
  • 主体的に業務を進めるための意思決定力を強化
  • チームの中でリーダーシップを発揮する

◆実施方法

  • オンライン/対面の選択可能
    • 企業様の都合に合わせた実施形式を選択できます
  • 半日または1日コース
    • 忙しいスケジュールの中でも参加しやすいカリキュラム設計
  • 企業様の課題に合わせたカスタマイズ対応
    • 各企業様のニーズに合わせたプログラム設計が可能です。

本研修は、多くの企業様に導入いただき、女性社員の自己肯定感向上において大きな効果を発揮しています。女性が自信を持ち、いきいきと働くことで、企業全体の活気や生産性向上にもつながります。
研修の導入をご検討されている企業様に向けて、無料相談や資料のご請求を承っております。貴社の課題やニーズに合わせた最適なプランをご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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