千葉県某市の総合教育センターにて、「小・中初期層教職員」を対象とした「自己肯定感基礎研修」を実施させていただきました。
当日は約200名の先生方がご参加くださり、2時間にわたる研修を熱心にお聴きいただきました。
今回の研修では、自己肯定感を「ありのままの自分を受け入れ、前向きに行動できる力」と定義し、児童生徒との関わりにおいてどのように育むことができるのかを、自分自身の感情マネジメントなど、日々の教育活動にすぐに活かせるヒントを紹介しました。
参加された先生方からは、多くの温かい感想をいただきました。
「自己肯定感が与える影響について、とても勉強になった。子どもたちとより良い関係を築けるよう意識していきたい」
「中学3年生の担任をしており、受験期の生徒たちの自己肯定感が心配だったが、今日の内容をもとにサポートしていきたい」
「自己肯定感を高める視点は、教育現場だけでなく、家庭や子育てにも活かせると感じた」など、教員として、また一人の人間としての学びがあったとのお声を多数いただきました。
また、「自己肯定感の定義を正しく理解できた」「自分自身の考え方の癖に気づいた」「2時間の研修を受けるだけで自分の自己肯定感が高まったように感じた」といった感想もあり、自己理解を深める時間にもなったことがうかがえます。
ある先生は、「自分のことではなく、子どもたちの自己肯定感を上げるためにはどのような支援が必要なのか、さらに学びたい」とコメントされ、教育現場での実践意欲を新たにされた様子でした。
印象的だったのは、「教員という一人の人間として、自分を大切にすることが、生徒を大切にすることにつながると感じた」という言葉です。
教育の現場では、子どもたちのために日々全力を尽くす先生方が、自身の心を後回しにしてしまうことも少なくありません。
だからこそ、まずは自分を認め、支える力を養うことが、子どもたちの成長を支える原動力になるのだと改めて感じました。
研修の終盤では、「自己肯定感は特別なスキルではなく、誰もが育むことができる“生きる力”」であることをお伝えしました。日々の小さな成功体験や、子どもの努力を認める言葉の積み重ねが、長期的に大きな自信と挑戦意欲を育てていきます。
今回の研修を通して、先生方の中に「子どもたち一人ひとりの“できる力”を信じたい」「教育現場に自己肯定感を育む文化を広げたい」という前向きな想いが芽生えたことを実感しました。
今後も、教育現場の先生方と共に、自己肯定感を軸とした学びと支援の輪を広げ、子どもも大人も自分らしく輝ける社会の実現を目指してまいります。
(文責:代表理事 工藤紀子)


