
“がんばりすぎ”をやめたら、うまくいく?!
今回は、以前、講座を受講された方からお寄せいただいた、
興味深い体験談をご紹介したいと思います。
それは、「頑張りすぎること」を手放したら、
かえって仕事がうまくいき、自己肯定感も高まったという、
ある女性のお話です。
彼女は、仕事に対して非常に真面目で、
常に全力投球していました。
誰よりも早く出社し、
残業も厭わず、休日出勤も当たり前。
人一倍努力している自負はあったものの、
人事評価は伸び悩んでいました。
「こんなに頑張っているのに…」
心身ともに疲弊し、常に疲労感とストレスを抱え、
自己肯定感も低くなっていました。
そんな彼女は、自分を追い込み
自分を全く大切にしていなかったことに気付いたのです。
そこで、改めて「自分も大切にする働き方」を考ました。
ここから少しずつ、彼女の仕事に対する取り組み方が変わりだしました。
以前は一人で抱え込み、時間に追われていたのが、
周囲と協力しながら効率的に業務を進められるようになりました。
資料作りにしても、完璧を目指すのではなく
質の高いものを効率的に作り上げようと意識を切り替えたことで
以前よりも短時間でこなせるようになりました。
優先順位も付けられるようになり、
重要なポイントに集中することができるようになりました。
以前は一人で抱え込み、時間に追われていたのが
時間に余裕ができ、心身の疲労が軽減されたことで、笑顔が増えました。
以前よりも積極的に仕事に取り組めるようになったそうです。
自己肯定感も徐々に高まっていきました。
この女性の事例からわかるように
自己肯定感が低い状態で無理に頑張り続けることは、
逆効果になることがあります。
「人に認められるために、人一倍努力しなければならない」
「完璧にこなさなければ、自分の価値はない」
といった思い込みが、
「頑張りすぎ」の根底にある場合、
それは本来の能力を発揮することを妨げ、
心身を疲弊させるだけでなく、
周囲との協調性も損なう可能性があります。
「頑張りすぎ」は、一見すると努力家に見えますが、
実は自己肯定感の低さの裏返しであることも少なくありません。
自分の価値を他者の評価に依存しているため、
常に不安を感じ、過剰な努力でその不安を打ち消そうとしますが
外的要因に常に揺さぶられてしまい
心の安定は保てません。
彼女の変化は、「頑張ること」をやめたことではなく、
自己価値を感じるための「頑張りすぎ」をやめて
「自分を大切にする」という視点を持ったことでした。
自分の心身の限界を理解し、
無理のない範囲で働くこと、
人に頼ることを恐れないこと、
完璧ではなく質の向上を目指すこと、
自分の意見を大切にすること。
これらは全て「自分を大切にする」という意識から生まれた行動です。
「自分を大切にする」ことは、
決して怠けることではありません。
自分の心身の状態を良好に保ち、
持てる力を最大限に発揮するために必要なことです。
自己肯定感が高まることで、
「ありのままの自分でも価値がある」と思えるようになり、
過剰な努力を手放し、
より効率的で質の高い働き方ができるようになるのです。
もしあなたが今、「頑張りすぎている」と感じているなら、
一度立ち止まって考えてみてください。「
「自分を大切にする」という視点を持つことが、
結果的にあなたの成果にも繋がり、
自己肯定感を高める力となるはずです。
今回のメルマガが、前向きに日々を過ごすための一助となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も素敵な一日をお過ごしください。
次回のメルマガも、どうぞお楽しみに。
日本セルフエスティーム普及協会
代表理事 工藤紀子