令和5年11月11日、山形県米沢市グランドホクヨウ米沢で、米沢市保育会の保育者会員の約300名の皆様に、「保育者の自己肯定感を高める」というテーマで2時間の研修をさせていただきました。米沢市保育会は、認可保育園16園で構成されており、毎年、研修会を実施されています。コロナ感染症発症以降、リアルでの実施は今回が初めてだったそうです。
研修部部長様からは『保育園の職員は、子どもたちを軸に物事を考え、毎日一生懸命頑張っています。しかし、子どもが可愛い、保育が楽しいと思うことと同じぐらい、壁にぶつかったり、悩んだりすることもあります。仕事量も多く、時間的なゆとりがないと感じることもある中で、「保育士会だより5月号」の工藤先生の文章を読ませていただき、先生のお話を是非お聞きしたい、日々頑張っている職員に聞いてもらいたい』と、ご依頼くださいました。
保育者は子どもたちのいのちを預かり、一人一人の個性に合わせて、緊張感を保ちながら、長時間保育を実践されています。その仕事は並大抵ではありません。そんな中で、保育者の自己肯定感を下げないための環境づくりは非常に大切です。また、保育者が自分を大切にし健康的にやりがいを感じながら、日々の保育実践に活かしていただくためにも、ご自身のことを考えるきっかけにしていただくために、ワークを取り入れながら、皆様に保育者の自己肯定感をどう高めていくかをお伝えさせていただきました。
会場は、参加された皆さまの朗らかな熱気であふれ、どなたも真剣に聴いてくださっていました。
研修後、いただいたメールでは
『今朝、出勤してきた職員(なかなか自分に自信が持てなくて「すみません」が口癖になってしまっています)が、工藤先生のお話がとても胸に響いたということを話してくれました。そして、自分をほめること、受け入れることがとても難しいと思ったけれど、今朝、寒くてなかなか布団から出られなかったけれど、頑張って起きたこと、仕事にちゃんと来れたことを自分で褒めたいと笑顔で語ってくました。』
こんなうれしいご報告もありました。
研修後は、米沢市長を40年務められた中川様とも懇談の機会をいただきました。中川市長の保育の現場に対する温かいまなざしと長年保育の現場にご尽力してこられたお話に感銘を受けました。
米沢保育会会長をはじめ、研修部部長、関係者の皆様、このような機会をいただきまして誠にありがとうございました。
今回の研修は、全国の保育士19万人に読まれている「保育士会だより」の5月号に「保育者の自己肯定感を高める」というテーマで書かせていただいたことがご縁で、ご依頼いただきましたことを心から感謝申し上げます。
(文責:代表理事 工藤紀子)