愛知県田原市保育所職員対象に研修を実施 | 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会

愛知県田原市保育所職員対象に研修を実施

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令和6年8月3日、田原市役所の子育て支援課主催で田原市保育所職員を対象に「保育者の自己肯定感を高めるために」をテーマに2時間の全体研修会を実施しました。160名の保育所、こども園の保育士の皆様がご参加くださいました。

講義では、自分を認めることにより自己肯定感が高まり、相手のことも認められるようになること、保育士の皆さんひとり一人の自己肯定感が高まれば保育園(職場)の雰囲気が良くなり、働きやすい職場になっていくことなどをお伝えさせていただきました。お一人お一人が真剣に耳を傾けてくださり、ワークにも積極的に取り組んでくださいました。

今回の研修を企画、準備してくださった関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

皆さまからいただいた研修の感想の一部をご紹介させていただきます。

<この研修での学び(一部抜粋)>

〇自分をどう感じているのかのチェックをした際に、改めて自分がどのような人物なのかを知ることができた。自己肯定感が高くても、一つ間違えればそれが他者を傷つけることもあるし、また低すぎても自分だけでなく周りの雰囲気も変えてしまうということもあることが分かり、バランスも大切だなと感じた。また、人に褒められるということがこんなにも嬉しいことなんだと改めて感じました。

〇自己肯定感を持ち、高めていく見方、捉え方、考え方を学び、講師の方の見える世界が変わったという話を聞いて少しでもそこに近づけるよう自分の良い所も悪い所も受け入れ、認めていきたいと思った。子どもたちのいいとこ探しができる自分になると、子ども達も自分を大切にするようになると思う。自分を満たすことで他者も受け入れられるようになることも再確認できた。

〇日本の子ども達は年齢が上がるにつれ、自己肯定感が下がり、世界レベルでもかなり低いことに驚きました。保育士の自己肯定感が高いことが子どもにも影響することを聞き、保育士自身の自己肯定感を高めていくことの大切さを知りました。「人によって考える当たり前が違うし、言葉の捉え方が違うこと」が実際に体験することで改めてわかりました。

〇自己肯定感の高さが、子どもたちに与える影響は大きく、子どもの自己肯定感を高めるには、保育士自身が自分を認め大切にしていくことが重要であるということ。
・自己肯定感が高いと、ストレスや疲れ、落ち込みやすさを少なくしたり、周りとのコミュニケーションがうまく取れ、子どもたちにも良い支援ができるということ。

〇子どもの自己肯定感を育てていくためには保育者自身の自己肯定感も高いことが大切だと分かった。チェックリストで自分の考え方や受け止め方の傾向を知るこができたので、まずは自分で自分を認め、周りの人も認めていけるように自分の気持ちや考え方を意識していきたい。それが習慣付いていけば、自分のことも周りのことも前向きに受け止め、よい関係づくりにつなげていきたい。

〇自己肯定感は自分だけでなく周りにも影響があり、人生のあらゆる領域に影響を与えることを知った。そして“ありのままの自分を認める”ことを意識する必要があることを学ん
だ。自分の考えだけが正解なのではなく、人には色々な考えや捉え方があることを理解して関わることが大切だと思った。

<今後、どのように活かしていくか(一部抜粋)>

〇一人一人の自己肯定感が高まると、子どもに対するかかわり方も変わり、不適切保育と言われるような状況が生まれなくなるのではないかと思います。自分を責めるばかりではなく、些細なことでも自分を認め、自己肯定感を高めながら、職員間でもいいところを見つけて伝え合えるような関係を築き、温かく風通しの良い職場づくりをしていきたい。

〇『ありのままの自分を認め、現状を受け入れる。そして自分自身を大切にする』この3つのステップから今後生かしていきたいです。また、具体的に相手へ感謝の気持ちを伝えていくことを日頃から心がけていきます。そして、自分自身の強みを見つけると共に相手にも知らせ、互いを認め合う良好な関係を築いていきたいと思います。

〇今回の研修で自分のモヤモヤや感情を整理することができた。自分をコントロールしたうえで、職員間、子ども達の良い所をたくさん見つけて効果的な働き方の実践をしていきたい。子ども達には、一人一人の良さに気付き、前向きな声かけをしていきたいと思う。今回研修に参加できなかった職員にも伝え互いに認め、受け入れ合うことで気持ち良く過ごせるようにしていきたいと思う。

〇自己肯定感が低いと感じている職員が多かったので、自分自身をしっかり褒めることを心掛けると共に、職員同士お互いを認め合える場をより作っていく。
朝礼ではその日の予定だけで済ましていたが、予定にプラスして嬉しいこと楽しいこと、悔しかったことなど何でもいいので誰か一人でもいいので発言する機会を作る。マイナスな内容でも、それを前向きにできるように周りが声をかけ認め合えるようにしていく。そして、子どもへの関わりにも繋げていく。

〇保育園で生活する子どもたちが自分を大好きなままでいられるよう、子どもをありのまま受け止め認めていきたいと思います。まずは自分をもっと認め、他者も認めお互いを高め合うチームを作っていきたいと思いました。日々の暮らし方、考え方により少しでも自己肯定感を高められるよう、課題を上手に取り入れ、保育や日々の生活が豊かになるようにしていきたいと思います。

〇無条件に自分を受容できるようにしていきたいと思います。職員の自己肯定感が高くなることで園の雰囲気や子どもへの対応が良くなっていくと思うので、相手の良い所を見つけ声に出し伝え、相手の自己肯定感を高めていきたいです。また、「I am OK. You are OK]という考えがもてるようにしていきたいです。

〇課題の自分のいい所探しを職員で話し合っていく。相手のことを知って認め合うことで、保育や仕事のことも話しやすい雰囲気やよい関係をつくっていきたい。 保護者や子どもとの関わりの中でも相手のことを認める姿勢をもち、それぞれを受容し肯定していく言葉をかけていくことで、職員も含めて自己肯定感を高めていくような循環をつくっていきたいと思う。

〇自己肯定感が高まることで人の良い所にも目が向き、人を承認できることにも繋がるので、まずは自分自身の自己肯定感を高めていきたい。「私もOK!あなたもOK!」の気持ちをもって他者と多様性の理解をし、子どもや保護者、また一緒に働く同僚とも関わっていくようにする。

〇どんな時も自分の一番のサポーターになるという考えを大切にしながら、身近な人に優しくし、自己犠牲や見返りを求めることなく、周りを幸せに広げていきたいと思う。それにはまず自分を大切にすること、毎日意識していきたい。そして、相手を認めるために名前を読んだり、あいさつをしてお互いをリスペクトし、承認し合う関係を築いていきたい。自分を認め、誰かの良い環境になれるようにしたい。

今回の研修は、2023年保育士だよりの5月号の特集に「保育士の自己肯定感を高める」を執筆させていただいたご縁でご依頼いただきました。ありがとうございました。

(文責:代表理事 工藤紀子)

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