金沢市にある専門学校・金沢リハビリテーションアカデミー様よりご依頼をいただき、令和7年6月17日(火)に「リハビリテーション×自己肯定感 〜ワクワクすること、次々に〜」を実施いたしました。講師は(一社)日本セルフエスティーム普及協会 マスター認定トレーナーの中田有博が務めました。
この専門学校は理学療法学科、作業療法学科の2学科からなり、国家資格取得を目指して日々、座学と演習・実習に取り組んでいます。4年間のカリキュラムを3年間で学べるのが同校の特色ですが、途中で自信喪失に陥ったり、人間関係の問題から進路変更してしまう学生もいることが課題となっていたとのことです。そこで、夢へ向かって歩き出した学生たちに対する精神的サポートの強化に本格的に取り組み始め、その一環として、自己肯定感をテーマとする特別授業の開催となりました。
当日は、午後5時から公開授業の形で行われ、1年生30名のほか、同校受験を視野に入れている高校生やその保護者、さらに「自己肯定感」に関心のある社会人など、一般の方20名ほどの参加があり、教員を含めると約60名の方に聴いていただきました。
講座では、「自己肯定感の定義」「日本の子どもたちの自己肯定感」「自己肯定感の高め方」についてお話ししました。
今回、特に力を入れてお伝えしたのは、「理学療法士・作業療法士にとって、自己肯定感の理解と実践が必要な理由」です。リハビリテーションを必要とする方は、器官や機能の一部に不便が生じただけでなく、一時的あるいは永続的な自己肯定感の低下にも直面する可能性が高いと考えられます。そうした障害の受容の過程で、療法士がいかに自分の自己肯定感を高く維持しながら、患者さんの気持ちに寄り添い続けられるかは、社会復帰への道のりに影響することもあるからです。
今回、お話しできる時間は90分授業の中の60分でしたが、事前に担当の先生の指導でワークを行なっていただいており、時間ちょうどに終了となりました。
ご参加いただいた皆さんからは「自分の自己肯定感の高さを知ることができてよかった」「自分は自分のままでいいんだと思った」「自分のことも認めながら他人のことも認めることが大切だとわかった」などの声をいただきました。
現時点では想像より自己肯定感の高い学生が多くいらっしゃいましたが、今後、臨床実習で社会と触れ合い、一時的に自信を失うこともあるでしょう。そんな時、ぜひ今回の授業を思い出していただければと願っております。また、必要に応じてサポートさせていただければと思っております。
このような機会をくださいました金沢リハビリテーション専門学校様に心より感謝申し上げます。
追記:後日、2年生及び3年生への特別授業のご依頼をいただきました。重ねて感謝申し上げます。
(文責:中田有博)