2021年12月15日に、山口県立西部高等産業技術3年生18名に向けて【新たに社会に歩み出す高校生のための自己肯定力ベーシック講座】を実施しました。
手に専門の職を身に付けて、3か月後には、社会に飛び出す生徒たちに向けたプログラムです。
生徒さんにとっては、これまで体験したことのないような学びの場であったはずです。自分自身に向き合い、自分の自己肯定感をチェックしたり、長所を考えたり、短所に許可を与えたり、自分にとっての幸せを考えたりと。
そして、それについて、近くの同級生と対話をして意見を交わす形式も取り入れました。
担当のH先生によると
「普段はあまり見られないほどの、生徒たちの積極的な取り組みを目の当たりにして、とてもうれしく感じました。」と感想をもらいました。
生徒の特に印象的だった言葉は
自己肯定感チェック項目について
「自分が親から愛されているのかどうか、これは分かりません。考えたこともありません」と
戸惑いながらも、興味津々だった姿です。
また、休み時間には、休むどころかH先生を交えて、自己肯定感について語り合う姿も見られました。
「人間はさぁ、人それぞれじゃん。どう思われたって、いいんだよ。しかも、人は失敗はするもんじゃん。失敗して当たり前なんだよね」と。人の評価を気にせずに、自分らしく挑戦すればいいんだ、という気持ちが伝わってきました。
こんな声も聞こえてきました。
「俺、家に帰ったら聞いてみよう!自分の親に。自己肯定感は高い?」って。きっと、ご家庭で家族でそのような会話が、花を咲かせているのかもしれません。
生徒さんの最後の感想からは
「このままの自分で、いいということが分かりました。」
「今までと考え方が変わり、気が楽になりました。」
と、自分を受け入れて、あるがままの自分でいいんだ、という気持ちが伝わりました。
また、「自分を受け入れ、認めることは大切だと思った。自分がそうできれば、きっと相手にもできるようになるから。そうやって、心の余裕ができると、きっとお互いが肯定し合える、素敵な関係になると思いました。」
と、互いに認め合える関係を築くには、まずは自分を満たすということの大切さが心に残っていたようです。
今回、このような場を企画し、ご準備してくださった関係者の方々に、心から感謝申し上げます。
特に、担当のH先生が、これから社会に向けて飛び立つ生徒に対して、「自己肯定感を高めて社会で活躍してほしい」と願い、尽力してくださった姿には、胸が熱くなりました。本当にありがとうございました。
(文責 中楯浩太)