自己肯定感と瞑想の関係

工藤紀子
この記事の監修者
工藤紀子|代表理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事。自己肯定感の研究と実践に32年取り組み、のべ2万8千人以上に研修を実施。著書に『レジリエンスが身につく 自己効力感の教科書』『職場の人間関係は自己肯定感が9割』等。詳しいプロフィール →

自己肯定感と瞑想は、一見すると「メンタルケア」という大きなくくりで同じように見えますが、実は「自分を評価する心」と「評価を手放す練習」という非常に面白い補完関係にあります。
一言で言えば、瞑想は「自分を否定してしまう心のクセ」をリセットするための強力なツールです。具体的にどのような関係があるのか、3つのポイントで解説します。

1. 「評価」から「観察」へのシフト

自己肯定感が低い状態とは、自分に対して「ダメだ」「もっとこうあるべきだ」という審判(ジャッジ)を常に下している状態です。

  • 瞑想の役割: 瞑想(特にマインドフルネス)は、湧き上がってきた思考を「良い・悪い」で判断せず、ただ「あ、今自分はダメだと思っているな」と客観的に眺める練習です。
  • 効果: 自分の欠点を見つけても「それが自分だ」とフラットに受け止められるようになり、自己否定のループを断ち切ることができます。

2. 脳の「デフォルト・モード・ネットワーク」の沈静化

人間は何もしていない時、脳内で「あんなこと言わなきゃよかった」「明日は大丈夫かな」といった雑念が自動的に流れます。これをデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼びます。

  • 瞑想の役割: 呼吸に集中することで、このDMNの過剰な活動を抑えることが科学的に証明されています。
  • 効果: 過去の後悔や未来の不安といった「自分を責める材料」が物理的に減るため、心が穏やかになり、結果として自己肯定感が安定しやすくなります。

3. 「あるがまま」を受け入れる(自己受容)

自己肯定感を高めようとして「自分は素晴らしい!」と無理にポジティブになろうとすると、理想と現実のギャップで余計に苦しくなることがあります。

  • 瞑想の役割: 瞑想は、今の情けない自分も、イライラしている自分も、そのままそこに置いておく練習です。
  • 効果: 「条件付きの自信(〇〇ができるから自分が好き)」ではなく、「何ができなくても、自分はここにいていい」という根源的な安心感(自己受容)が育ちます。

ポイント:瞑想は「自分を好きになるための魔法」ではなく、「自分を嫌うエネルギーを使い果たすための練習」だと考えると、気楽に取り組めるはずです。

複数の瞑想プログラムを準備しましたので、その日の気分によって取り組めます。呼吸法は2種類準備しました。

https://mycompass-app.com/meditation

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工藤 洋一 理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 理事。自己肯定感に関するコラム執筆・講座運営を担当。

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