山口県立西部高等産業技術学校『自己肯定力を上げる ベーシック講座』
2024年2月16日実施
電気工事・設備科と溶接技術科の生徒6名
◎10代~40代までの多様な年齢層の生徒が受講しました。
毎年、生徒は違いますが、今年で3年連続の講座になりました。
担当の先生とも意思疎通がよくとれているため、生徒の実態に応じて改善を重ねてきました。
オンライン実施のため、マイクや画面でどこにいれば一番、学びが効果的か、座席はどう配置するかなども相談しながら進めてきました。
また、大人にとっても大切な時間だと思い、毎回生徒と一緒に先生方にも参加してもらうようにしています。それが、互いにとってよい影響になっているかもしれません。
◎生徒は、科が違うため、初めて顔を合わせるという関係性もあり、やや緊張気味でした。
一方的な講義ではなく、こちらから問いかけ、自らを振り返ったり、対話で交流したりする時間も確保しました。
次第に打ち解けて、笑いもあふれる時間も見られました。
◎生徒の振り返りは
「今までの自分を見つめ直すいい機会になりました。作業をしている時に、何回もやっているのに忘れてしまい、へまを起こしてしまうことに悩んでいましたが、自分の欠点を無理やり直す必要が無いことが分かったし、ありのままの自分を大切にしたいと思いました。」
「今日の講座で自分の気持ちに向き合ってみて、案外、自分は自己肯定感が高いことに気づきました。これから、社会にでも大変なことがあると思いますが、がんばっていこうと思います。」
「対人関係や仕事のことで悩みはありましたが、思い通りにならずとも、深く考えすぎず気楽に、思ったことを行動に移してみようと思えました。」
「無意識のうちに、自己否定をして自分を責めていたのに気付けました。自分の感情を書き出したり、自己認識をしたり、音楽などで気持ちを切り替えられるようにしたいです。」
◎あと少しで社会にでる生徒に対して、どんな「学びの場」になればいいのだろうと考えて、講座を実施しました。
スキルを磨くことが特色で、大前提にある高校に対して、「自分の外」だけでなく「自分の内」を見つめ、受け容れるこの時間は、とても大切だという想いで実施しました。
1回の講座だけで、何かを根本から変えていくことは難しいかもしれませんが、今のあるがままの自分を受け止められるきっかけになればいいなという思いです。
次回は、卒業前だけでなく、その前に1回別の講座を実施したいですねと、担当の先生とも話をしています。
(認定トレーナー 中楯浩太)