「愛されたい」の裏側~「罪悪感」を手放し、ありのままの自分で愛される~

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「愛されたい」の裏側~「罪悪感」を手放し、ありのままの自分で愛される~

今日のテーマは、私たちが心の奥底で抱えがちな
「愛されたい」という願いと、
それが時に私たちを苦しめる「罪悪感」という感情について、
自己肯定感との関連性にも焦点を当てながら、
深く掘り下げていきたいと思います。

「〇〇しなければ愛されない」
「こんな自分では、誰からも愛される価値がないんじゃないか…」

このように感じてしまうことはありませんか?

私たちは皆、生まれた時から誰かに愛され、
大切にされたいと願う存在です。

それは、生きるための根源的な欲求と言えるでしょう。

しかし、この純粋な願いが、
愛されるための
「条件付きの愛」になってしまうと
それに応えられなかったとき
見えない鎖のように私たちを縛り付けるのが
「罪悪感」という感情です。

「もっと良い子でいなければ」
「もっと頑張らなければ」
「相手の期待に応えなければ」

それに応えることで
愛されると思ってしまうのです。

この条件付きの愛に応えられなかったとき
わたしたちは心を重くし、
ありのままの自分を受け入れることを難しくしてしまいます。

この傾向は、自己肯定感が低い状態と
深く関わっています。

自己肯定感が高いと
自分自身を無条件に受け入れることができるため、
他者の評価に過度に左右されることなく、
自分は何かの条件を満たさなくても
そのままで愛される存在だと感じることができます。

罪悪感の罠にとらわれることがありません。

具体例として、
母親の期待に応えられないことに
罪悪感を抱いているAさんの話をしてみましょう。

Aさんは、母親の理想とする娘像と、
ありのままの自分とのギャップに苦しんでいます。

「もっといい成績がとれれば」
「もっといい会社に入れれば」
「もっと母親の期待に応えられれば」と、
常に「~しなければ」という思考に囚われ、
自分を責めてしまいます。

その結果、無理をして母親の期待に応えようとし、
心身ともに疲弊してしまうのです。

「こんな自分では、お母さんに認めてもらえない」という不安が、
さらに彼女の自己肯定感を低下させ、苦しめます。

しかし、自己肯定感が高まると、
Bさんの心境には変化が訪れます。

「私は私なりに、一生懸命頑張っている」

「もちろん、お母さんの期待に応えられない部分もあるかもしれないけれど、それで私の価値の全てを否定するものではない」

「私は、そのままで価値を持った大切な存在だ」と、

ありのままの自分を受け入れられるようになるのです。

自己肯定感が高まると
自分の価値を他者の評価に委ねるのではなく、
自分自身で見出せるようになります。

すると、母親との関係にも変化が生まれました。

無理をして期待に応えようとするのではなく、
自分の気持ちや考えを素直に伝えられるようになました。

母親も、そんなBさんの変化を感じ取り、
より対等な、そして温かい関係を築けるようになったのです。

罪悪感を手放し、
ありのままの自分でいることを許すことが、
結果的に、より健全な愛情を受け取ることにつながります。

自己肯定感が高まることで、
他者からの愛情をそのままで受け取るにふさわしい私と
感じることができるのです。

ではこの罪悪感の呪縛から解放され、
ありのままの自分で愛されるためには、
具体的に何をすれば良いのでしょうか?

まず、最初に取り組みたいのが「べき思考」の見直しです。

私たちは、知らず知らずのうちに、
「~すべき」「~でなければならない」といった、
自分を縛り付けるルールをたくさん作ってしまっています。

「親の言うことは絶対聞くべき」
「いつも良い成績を取るべき」
「人に迷惑をかけてはいけない」

これらの「べき」思考は、
時にそれができなかったときに
私たちを過剰な罪悪感に陥れ、
自己肯定感を著しく低下させます。

大切なのは、これらの「べき」思考に気づき、
「本当にそうしなければならないのだろうか?」
と問い直すことです。

「親の意見は尊重するけれど、最終的な決断は自分でしても良い」

「良い成績を取ることは大切だけど、それだけが自分の価値ではない」

「人に迷惑をかけないように努力することは大切だけど、時には助けを求めても良い」

というように、「~したい」「~できたら嬉しい」という
自分の気持ちに焦点を当てるように意識してみましょう。

「べき」思考を手放し、自分の気持ちを大切にすることは、
自己肯定感を育む第一歩です。

まるで、古い鎧を脱ぎ捨てるように、
「べき」思考を手放していくことで、
私たちはより軽やかに、
そして自分らしく生きることができるようになります。

「愛されたい」という願いは、
私たち人間にとって普遍的なものです。

しかし、その願いが罪悪感と結びついてしまうと、
私たちはありのままの自分を愛することができなくなり、
結果として自己肯定感が低下し、
他者からの愛情も素直に
受け取ることができなくなります。

愛されるために
何か自分に課していることがあると感じたら
ぜひそれを見直してみてください。

「条件付きの愛」からの呪縛を解き
罪悪感を手放していきましょう。

ありのままの自分で愛されることを
自分に許可してあげてください。

あなたは、そのままで十分に愛される価値のある存在なのですから。

ありのままの自分を認め、
自分を愛することこそが、
自己肯定感を高める最も大切な一歩です。

今回のメルマガが、前向きに日々を過ごすための一助となれば幸いです。

日本セルフエスティーム普及協会では、
自己肯定感を高めるための様々なプログラムを提供しています。

ぜひ、当協会のウェブサイトもご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も素敵な一日をお過ごしください。

次回のメルマガも、どうぞお楽しみに。

日本セルフエスティーム普及協会
代表理事 工藤紀子

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