人間関係の悩みを軽くするためのヒント

人間関係の悩みを軽くするためのヒント

職場、友人、家族など、人との関係に悩みはつきものです。

ささいな行き違いから深刻な対立まで、
人間関係のストレスは私たちの心を重くします。

でも、自己肯定感が高い人は、
こうした悩みを比較的スムーズに乗り越えられると言われています。

それは、自分を認めて尊重している安心感をベースに
相手と健全で良好な関係を築けるからです。

今回は、自己肯定感が人間関係に良い影響を与える理由を
具体的に解説していきます。

まず1つ目は
自分を尊重することで、相手も尊重できるので
人間関係が良好になります。

自己肯定感が高い人は、ありのままの自分を受け入れ、
「自分には価値がある」ことを自然と受け入れています。

そのため、相手の個性や意見も素直に受け入れられるのです。

自分を認めているので、
他者との違いに自己価値が揺らいだりしません。

そして、自己保身(防衛)的な態度を取ることなく
相手と関わることができるのです。

次にあげられるのは
自己肯定感が高いと
自分の意見を丁寧に相手に伝えられることで
人間関係が良好になることです。

周りの目を気にしたり、批判を恐れたりすることなく、
自分の気持ちや考えを、率直にその場にふさわしい方法で
相手に伝えられます。

お互いが正直に、率直に表現することを許容できています。

もし意見の相違が生じても、対立することなく
譲ったり、譲られたり歩み寄りながら
双方にとって納得のいく結論を出そうとします。

こうした自他尊重のコミュニケーションは、
お互いを理解しやすく、誤解を防ぎ、
より深い信頼関係を築く土台になります。

3つ目は健全な「境界線」を引けることです。

家族や身近な人であっても相手に同化せずに
健全な境界線を引けます。

健全な境界線をひけないと
相手の感情に影響を受けすぎてしまうので
苦しくなってしまうのです。

相手は相手、自分は自分と分けて考えることが
健全な関係を築く上で非常に重要です。

そうすることで、お互いを尊重し、
相手に依存しすぎたり、依存されすぎない関係を築き、
お互いを尊重する対等な関係を保てるのです。

例えば、
家族間で意見の衝突があったときは
どのように対処したらよいでしょう?

夫婦、親子間で意見がぶつかると
他人同士よりも、感情的になりがちです。

自己肯定感が低いと
相手を感情的に攻め立ててしまったり、

また、対立を避けるために、
自分の本心を抑え込んで苦しくなることもあるかもしれません。

この状態ではお互いの本心が分からず
お互いを理解することも
信頼関係を築くこともできません。

ここで大事なのは、
「家族であってもみんな違う考えをもっている」
ということを認識することなのです。

そうすることで
感情的にならずに自分の意見を伝え、
相手の意見にも耳を傾けられます。

意見の対立が生まれたときは
自分の正当性を示し、相手の攻撃をかわしたり
ついどちらかの優位を示す場になりやすいですが

意見の衝突は、お互いの関係を壊す障害ではなく、
お互いの考えや価値観を知るため
お互いを理解するための貴重な機会と捉えてみてはいかがでしょう。

たとえ意見が完全に一致しなくても
家族としての絆は変わらないと思えば
本音で向き合えるのではないでしょうか。

感情的にならず、冷静に自分の気持ちや考えを伝え、
相手の意見も受け止める姿勢が大切です。

その感覚を持てるかどうか
そのカギを握っているのが自己肯定感なのです。

人間関係の摩擦を減らし、
より健康的で良好な関係を築くためにも
ご自身の自己肯定感を下げない工夫をしていけるといいですね。

日々の生活の中で、まず自分を大切にすることで心の余裕が生まれ、

周りの人との関係もより良いものへと変わっていきます。

今回のメルマガが、前向きに日々を過ごすための一助となれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も素敵な一日をお過ごしください。

次回のメルマガも、どうぞお楽しみに。

日本セルフエスティーム普及協会
代表理事 工藤紀子

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