自己肯定感が高い人は、なぜ悩みにくいのか？
今回は、
「自己肯定感がある人は、なぜ悩みにくいのか」
というテーマについて、
具体的な事例を交えながら深掘りしていきたいと思います。
かつての私は、すぐにクヨクヨ悩むタイプでした！
が。。。
そんな私が変われたのも
今日お伝えする内容が非常に役に立ちました。
日々の生活の中で、
私たちは様々な出来事に遭遇します。
その時、すぐに気持ちを切り替え、
前向きに進める人と、
いつまでもその出来事を引きずり、
苦しんでしまう人がいます。
この違いは一体どこから来るのでしょうか？
その鍵を握るのは「出来事そのもの」ではなく、
「その出来事をどう受け止めるか」という
捉え方の違いによるところが大きいのです。
では1つの事例をご紹介します。
事例：仕事でのプレゼンテーション失敗
営業部のTさんは、重要な顧客向けのプレゼンテーションで、
準備不足からいくつか質問にうまく答えられず、
結果として契約には至りませんでした。
プレゼンテーション後、
上司からは改善点を指摘され、
チーム内でも落胆した空気が流れました。
では、この状況を
自己肯定感の低いAさんと
自己肯定感の高いBさんの場合で見ていきます。
◆自己肯定感の低いAさんの場合：
Aさんは、プレゼンテーションの失敗を
「自分の能力が低いからだ」
「こんな重要な仕事を任されたのに期待に応えられなかった」と、
失敗を自分の能力や存在価値そのものと
結びつけて捉えてしまいました。
その結果ひどく落ち込み、
その後の仕事にもなかなか集中できず、
自信を失ってしまいました。
数日間、プレゼンテーションの場面が頭から離れず、
夜も眠れないほど悩んでしまいました。
◆自己肯定感の高いBさんの場合：
一方、自己肯定感の高いBさんも、
プレゼンテーションがうまくいかなかったことは
非常に落胆しましたが、Bさんはそれを
「今回のプレゼンテーションの準備が足りなかった」という
特定の出来事として捉えました。
「今回の反省点を活かせば、
次はもっと良いプレゼンテーションができる」
「顧客のニーズをより深く理解する必要があった」と考え、
すぐに原因分析と改善策の検討に取り掛かりました。
上司からのフィードバックも、
成長の機会として前向きに受け止めました。
「今回の失敗は残念だったけれど、
自分の営業としてのスキルが全て否定されたわけではない。
他の顧客との関係構築では成果を出せているし、
チームにも貢献できている」と、
自分の全体性を揺るがすことなく受け止めることができたのです。
そのため、数時間後には気持ちを切り替え、
次の行動に向けて動き出すことができました。
この事例からわかるように、自己肯定感が高い人は、
目の前の出来事と「自分自身の価値」を
明確に切り離して考えることができます。
失敗や批判は、あくまで「特定の行動」や
「特定の意見」に対する評価であり、
自分の人間としての存在価値そのものを
否定するものではないと理解しているのです。
一方、自己肯定感が低い人は、
これらの出来事をすぐに「自分はダメな人間だ」という
自己否定に結びつけてしまいがちです。
そのため、一つの失敗が尾を引いて自信を失ったり、
他者の言葉に過剰に反応して傷ついたりしてしまうのです。
もしあなたが今、
何かの悩みを抱えているなら、
ぜひ一度立ち止まって、
自分自身に問いかけてみてはいかがでしょう。
「この出来事は、私自身の価値を否定するものだろうか？」
例えば、仕事でミスをした時、
「私は仕事ができない人間だ」と考えるのではなく、
「今回のミスから何を学べるだろうか」
「次はどうすれば同じミスを防げるだろうか」と、
具体的な改善策に目を向ける練習をしてみましょう。
友人から厳しい言葉を言われた時、
「私は誰からも理解されない」と悲観するのではなく、
「友人は私に何を伝えようとしているのだろうか」
「私の意図がうまく伝わらなかったのかもしれない」と、
相手の意図を理解しようと努めることも大切です。
出来事と自分の価値を切り離して考えることは、
感情に振り回されることなく、
冷静に対処するための第一歩となります。
この捉え方ができるようになるには
自己肯定感を高い状態に保つことが大切です。
自己肯定感は、
一朝一夕に高まるものではありません。
しかし、日々の意識と少しのトレーニングによって、
着実に育んでいくことができます。
今回のメルマガが、前向きに日々を過ごすための一助となれば幸いです。
日本セルフエスティーム普及協会では、
自己肯定感を高めるための様々なプログラムを提供しています。
ぜひ、当協会のウェブサイトもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も素敵な一日をお過ごしください。
次回のメルマガも、どうぞお楽しみに。
日本セルフエスティーム普及協会
代表理事 工藤紀子
*********************
本日の内容が、
少しでも多くの方の心の支えとなれば嬉しく思います。
もし周りに必要とされている方がいらっしゃいましたら、
ぜひこのメルマガをシェアしてお知らせください。
メルマガ登録はこちらできます
https://self-esteem.or.jp/r/stepmail/kd.php?no=ezJqOqde
************************
