児童精神科医であり、青山学院大学教育人間科学部教授でもある著者が、日本語の子ども版QOL尺度の開発に関わりながら、なぜ日本の子どもたちの幸福感が最低レベルなのかを調査を元に解説した本。行間から著者の愛情を感じる良書。
読み進めていくうちに感じる危機感。それは、将来、社会を担う子どもたちが、本来持っている「希望」というエネルギーのかわりに「絶望、不安、諦め」などの感情に支配されていることを目の当たりにするからだろう。
オランダの教育事例など、参考になる、そしてすぐにでも取り入れるべき教育があると感じた。教育に関わる全ての人に読んで頂きたい。
「希望の持てない自分」という病巣は思っているよりも深く進行していて、子どもたちだけではなく業績主義に支配され余裕の無くした日本社会では、大人も含め自尊感情は低い傾向にあると感じる。
日本の将来の為、子どもも大人も自尊感情、自己肯定感をアップさせる事に目を向ける時期なのかもしれない。
◎本書目次
第1章 注目のキーワード「自尊感情」を問い直す
第2章 子どもの精神面の健康度を測る−−QOL尺度の開発
第3章 自尊感情が低い日本の子どもたち
第4章 なぜ子どもたちの自尊感情が低いのか
第5章 専門外来で診る子どもたちと自尊感情
第6章 学校現場で子どもの心の問題をサポートする
第7章 社会・教育病理現象と自尊感情
第8章 子どもとどう関わったらよいのか?
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