金沢市地域包括支援センターやましな様主催で、2018年12月25日に「介護家族のための自己肯定感講座(1時間)」を開催させていただきました。
同センター様が毎月行っているオレンジカフェの一つとして行ったもので、今回、講師側からのアプローチに応えてくださいました。
講師自身、認知症を持つ親の介護が自己肯定感について学ぶきっかけになっており、介護と仕事、生活のバランスを崩して自己嫌悪になりがちな介護家族の方々に、ぜひ自己肯定感の正しい意味だけでも知ってほしいとの思いから開催を提案いたしました。
主催者様もオレンジカフェの新しいコンテンツとして快く受け入れてくださり、クリスマス当日という日程でしたが、関心をお持ちの方が参加してくださいました。
講座は1時間という限られた時間でしたが、自己肯定感の正しい概念をお伝えした後、その高め方についても少しお話ししました。
介護においては、介護する側・される側の関係がとても重要になります。いい関係が構築できれば、会話ひとつとってもスムーズで楽しいものになります。その「いい関係」を築くにも、カギとなるのは自己肯定感を理解しているかどうかであり、介護する側の働きかけ次第で、介護される側の自己肯定感は高くも低くもなります。
また、親の介護をする場合、どうしても「孝行」「恩返し」「献身的」などの言葉が頭に浮かびがちです。けれど、自分の人生を犠牲にした介護は、いつか破綻をきたします。まず自分を大切にしてこそ、親を理解し、認め、心から尊重することができるようになるのだということもお伝えしました。
皆さまからいただいた感想の一部です。
「自分を大切にするために『ノー』と言っていく必要性を感じました」
「自分をしっかりもつことが自己肯定感なのだと思いました」
「可視化することで自己肯定感についてよくわかりました。今後の介護では、否定せず、自尊心を大切にするという視点で接したいです。介護することをmustではなく、周りのみんなでbetterにしていくことが大切だと思いました」
講座の後、参加された皆さまのちょっとだけ軽くなった足取りが印象的でした。
主催者様から「介護者は自分の気持ちを聞いてくれる場所を求めています。そのような場所の開設や、そこで定期的に介護と自己肯定感について学ぶ環境の整備を進めては」とのご提案をいただきました。ありがとうございます。
この講座は一般社団法人凪のいえ様のお力添えで実現しました。
心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
(マスター認定トレーナー 中田有博)