11月15日に開催された新潟県中小企業診断士協会が主催する「中小企業経営シンポジウムin新潟」で基調講演に続く、分科会講師を認定トレーナーの宮澤奈緒子が担当しました。このイベントは中小企業経営者、支援機関向けの中小企業経営に役立つイベントとして開催されたものです。
私が担当した分科会では「社員の力を引き出し生産性を高める秘訣~自己肯定感をベースに~」と題して、社員の自己肯定感が企業活動(生産性)にどう影響するか、45分でお伝えしました。
若者の離職理由や日本企業の従業員エンゲージメントの現状、多様性を活かしたダイバーシティ経営の経営成果など、経済産業省や厚生労働省からの出典データをご覧いただきながら、個人の資質とも思える社員の自己肯定感が、企業が抱える悩みや課題である離職者、メンタルヘルス、心理的安全性、エンゲージメント、そして生産性に関わることをご説明しました。
「制度やしくみを整えてみても、なかなか思ったように機能しない。」「スキルアップの研修をしても成果が上がらない。」そんな企業のお悩みには、社員の自己肯定感を高めることが、組織風土や企業文化づくりとなり、制度・しくみ、スキルアップが機能する土台となり経営成果として現れます。折しもシンポジウムの基調講演でご自身の経営体験をお話しくださった神田和明氏(株式会社岩の原葡萄園 代表取締役)も、着任後のコロナ禍で売上が激減する中でまず取り組んだことは「組織風土づくり」とお話しされました。withコロナでV字回復を果たした経営に必要な組織風土づくりは、現状から理想の姿(目標)を目指す際に大切なピラミッドの土台であると語っていらっしゃいました。
私がこれまでセミナー等でお伝えしていた自己肯定感は、お聞きになる方ご自身の人生にどう影響するかをお伝えするものでした。今回、対象者が中小企業経営者、経営支援機関の方々とあって、関心がご自身よりも社員や部下、他者であるため、企業経営に個人の資質である自己肯定感がどう影響するかを中心とした構成にしました。
私が個人的にお誘いし、お忙しい業務時間を割いてご参加くださった方々がいらっしゃいました。頷きながら聴いてくださった方、感想をお伝えくださった方、とてもありがたかったです。今回は私にとって新しい挑戦の機会となりました。講演内容を監修してくださった代表理事にも感謝いたします。この機会を頂戴しまして大変ありがとうございました。
トレーナー 宮澤奈緒子(中小企業診断士)
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