心理的安全性はどこで感じるもの?

心理的安全性
工藤紀子
この記事の監修者
工藤紀子|代表理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事。自己肯定感の研究と実践に27年以上取り組み、のべ2万人以上に研修を実施。著書に『自己効力感の教科書』『職場の人間関係は自己肯定感が9割』等。詳しいプロフィール →

あなたの職場には「心理的安全性」が保たれているでしょうか?

「心理的安全性」はアメリカのグーグル社が社内で最もパフォーマンスの高いチームの特性の筆頭に挙げたこともあり、注目が集まっている言葉です。グーグルの研究では心理的安全性の高いチームは離職率が低く、他のメンバーが発案したアイディアをうまく利用でき収益性も高くなるということが分かりました。

人材サービスのエン・ジャパンの調査によると、職場のどこに心理的安全性を感じるかという質問に対する複数回答で

首位が「他愛のない雑談ができる」で76%、次に「心身の状態を配慮し合える」が28%、「人格や発言をむげに否定されない」が27%。
その後に続いたのが「指摘でネガティブなことを言い合える」「弱音をさらけ出せる」

でした。

遠慮が不要で安心感がある職場で仕事に取り組む社員は、今後のキャリアを考えて自ら切り拓いていく「キャリア自律」の意識も高まり、自律度の高い層の仕事のパフォーマンスは自律度の低い層より高くなったというデータもあります。またパーソル総合研究所によると、主体的に仕事に向き合っているキャリア自律度が高い人は仕事への貢献意欲を示す「ワークエンゲージメント」も高いことが分かりました。

このような理由からも企業が主体的に仕事に向き合い自らキャリア形成に取り組んでいけるキャリア自律ができる人の育成に力を入れているのもうなずけます。

キャリア自律を促すには心理的安全性に代表されるような組織風土づくりが欠かせませんが、よい組織風土づくりにはリーダーをはじめ個々の自己肯定感が大きく影響しています。

「他愛のない雑談ができる」と心理的安全性を感じられる理由にも挙げられているように、どんなことを言っても安心できるのは他者を認め、お互いの価値観を尊重し合えている「I’m OK. You’re OK.」の雰囲気が保たれているからです。

それが大事なことを決めるときにもお互いの価値観を理解しながら議論したり歩み寄ったりすることができる土台になります。そこでたとえ反対意見や違う意見を出しても人間関係に影響することはないと感じることができるわけです。

ここに各々の自己肯定感が関係しています。

自己肯定感が低い人ばかりだとお互い協力し合うどころか、疑心暗鬼で自分を守ることに精一杯な状況になります。自己肯定感が高い人が増えれば多様な価値観を認め合い自分も他者も尊重できるようになります。

それが「人格や発言をむげに否定されない」風土を作り、「弱音もさらけ出せ、心身の状態を配慮しあえる」という心理的安全性が高い組織を作ることになります。

当協会では様々な業種の企業様に研修をご依頼いただいておりますが、研修では自己肯定感を土台にした心理的安全性を高めるプログラムをご提供しています。

(文責:代表理事 工藤紀子)

自己肯定感を高める企業研修(組織開発、女性活躍、人材育成)

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工藤紀子 代表理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事。27年以上にわたり自己肯定感(セルフエスティーム)の研究と実践に取り組み、日本人の特性に最適化した独自メソッドを開発。

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