日本セルフエスティーム普及協会 代表理事工藤紀子です。
ストレスには成長のために必要な良いストレスと心身に悪い影響を与えるものがあります。
ストレスとは外部から私たちの体や心にかけられる圧力のことですが、ネガティブなものだけでなく、突然の予期せぬ幸運が舞い込んできたようなポジティブなものであっても、その人にとって負担と感じられるようであればストレスの原因となる刺激になります。
これをストレッサーといいます。
ストレスを感じるとき問題なのはストレッサーの圧力の大きさは問題ではなく、私たちがそれをどうとらえどう受け止め対処できるかという自分の許容力のほうであると心理学博士のアル・シーバートはいいます。
圧力「ストレス」の方を問題にすると、いつもその矛先は職場や人など自分を取り巻く外的環境などの自分以外のものに向けられます。
それをどうとらえるかは自分自身の問題として対処できます。
その受け止め方を変えることで、自分の成長に必要な良いストレスに変えることもできます。
良いストレスか悪いストレスかを分けるものはそれをどう受け止めるかのあなた自身にかかっているのです。
禅宗の僧侶、玄侑宗久さんは「ストレスは私たちが弾むために必要なもの」だと言います。
そもそも、日々の生活というのは、思い通りにならないことがあって当たり前です。それが普通であると思えればそれはもはやストレスではなくなるというのです。
例えば、プレッシャーのかかる仕事をしていても、それを自分の成長につなげていけるものと思えれば、良いストレスになります。
「ストレスマネジメント」で大事なのは、自分の周りに何が起こっているのかをしっかり観察してその出来事や状況、環境をどうとらえるかその上で自分ができる最も適切な反応をすることなのです。ここで物事に対する受け止める力が弱いとストレスに負けてしまいます。
この受け止める力の度合いは、自己肯定感が大きなカギを握っています。
私たち心は元来弾力性があるのですが、自己肯定感が低く自己受容できていないと心の弾力性が弱くなります。その状態でストレスが大きくなると耐え切れずに心が折れてしまうこともあるのです。
かつてストレスに非常に弱かった私もストレスを感じても、それを奮起するためのエネルギーに変えて前に進めるようになりました。
それは自己肯定感が大きく影響していたと思います。
ストレスを味方にするための自己肯定感を高める自己受容のスキルを学びます。
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