過剰な承認欲求が引き起こすものは? | 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会

過剰な承認欲求が引き起こすものは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

「人に認められると嬉しい」という感情は誰にでもあります。

しかし、「他者に認めてもらいたい」「注目されたい」「称賛されたい」という気持ちが過剰になり、その欲求を満たすことばかりに意識が向いてしまうと、冷静さを失うことになります。

SNSや動画投稿などでも、その意識が過剰な場合、他者から「いいね」を沢山もらったり、再生回数が上がることで自分への承認が得られると思うと、その「承認」がもっと欲しいために、内容はますますエスカレートしてしまうことがあります。これは、問題となっている「バイトテロ」の要因としても考えられます。

健全な承認欲求であれば、自分自身の言動に対する周囲の反応をモニターしながら自分の言動が適切だったかどうかを判断する「セルフモニタリング」の心の機能が作用するのですが、他者承認欲求が強すぎると、自分の言動が適切かどうだったかを判断する心の機能が働かなくなることがあります。すると、相手の視点を想像することができず、自分が与える印象について勘違いしたままの一方的なアピールになってしまうのです。

他者承認欲求が強いということは、「自己肯定感」が低い状態です。それは、自分で自分を認め、受け入れていないために、他者の承認でしか自分を確認できないのです。そうなると「他者から認めてもらいたい」「他者に注目されたい」という気持ちに際限がなくなります。

このように自分の価値を他者による承認に頼りすぎると、常に他者の目に振り回され、自分を見失い、情緒も不安定になりやすくなります。なぜなら、外側にある他者という評価軸は、相手によって、状況によって常に変化するからです。

常に誰かと繋がり、他者から認めてもらうことでしか自己価値を感じられないと、一時的に他者から認めてもらって満足感を得られても、自分の本当の満足にはなりません。それは、さらに外側へ他者承認を得たい衝動に突き動かされ、それを得るために自分を制御できなくなる危うさが隠れているのです。

自分の価値観で納得のいく生き方を模索するのは容易なことではありませんが、自分で自分を認め受け入れられる「自己肯定感」が持てると、「他者からの承認」を得ることで、自分を満たそうとする衝動から抜け出すことができるのです。

ベーシック講座では、過剰な承認を求めずにいられるためのスキルを身につけるワークもありますので、自分を制御できるようになります。

(文責:代表理事 工藤紀子)

ベーシック一日講座〔6時間〕の検討する方はこちら

LINE@では、自己肯定感の高めるワークをお伝えしていますので、お友達追加してくださいね。LINE@ID:@selfesteem

友だち追加

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 「まあ、いいか」のススメ
  2. なぜ、企業で自己肯定感研修が必要なのか?
  3. 自己肯定感を高める「ほめる」は「いいなぁ」という気持ちを伝えるこ…
  4. 嫌な気分 嫌な気分は「さようなら~」
  5. ローランドさんの父親が素晴らしかった
  6. WeThe15と老いることの意味
  7. 家族の風景が違って見えるはず
  8. 子どものなかに宇宙がある

最近の記事

  1. 天上天下唯我独尊
  2. ネバーギブアップ
  3. 子どもの自己肯定感を高めるには、親の自己肯定感が大事
  4. ラインケアと自己肯定感
  5. 健全な自己肯定感

アーカイブ一覧

PAGE TOP
error: 無断流用が増加しているため右クリックを禁止しております