
自己肯定感がある人は、なぜ悩みにくいのか? ~心のバリアと回復力を高める~
仕事やプライベート
日常生活の中で
私たちは様々な出来事に遭遇します。
時には喜びや達成感を感じることもあれば、
失敗や批判など、心が揺さぶられるような
出来事も経験します。
同じ出来事に直面しても、
すぐに立ち直れる人と、
深く悩み続けてしまう人がいるのはなぜでしょうか?
自己肯定感が高い人は、
困難な状況に陥っても、
悩みにくい傾向があります。
それはなぜでしょう?
その理由をお伝えします。
1つ目は、自己肯定感が高いと
ネガティブな出来事を
「一時的な問題」や「特定の行動の結果」として
捉えやすい傾向があるからです。
例えば、仕事でミスをした場合でも、
「今回はたまたま知識や経験が不足していた」
「このやり方ではうまくいかなかった」と考え、
出来事と「自分の本質的な価値」を切り離して解釈できるので
仕事のミスを自分と関連付けて
「自分はダメな人間だ」といった全否定に繋げず、
自己価値を保てるからです。
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一方、自己肯定感が低い人は、
出来事を自分の存在意義と直接結びつけてしまうため
ネガティブな出来事を「自分の能力不足」や
自分を責める要因にしてしまい
出来事そのもの以上に
自己嫌悪や無力感といった感情に囚われて
悩みを深くしてしまいます。
すると、一度悩んでしまうと、
その感情から抜け出しにくいのです。
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2つ目は、自分自身を肯定的に捉えている人は、
他者の厳しい言葉や評価を、
個人的な攻撃として過剰に受け止めにくい傾向があります。
なぜなら、自己肯定感は外部からの
批判や否定的な意見にさらされたとき
心理的な防波堤のような役割を果たすからです。
相手が否定的な意見を言ったとしても
「あの人はそういう意見を持っているんだな」
「自分の至らない点もあるかもしれないが、
全てが間違いというわけではない」と、
客観的に状況を分析し、
建設的なフィードバックとして
受け止めることができるのです。
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一方、自己肯定感が低いと、
他者の何気ない一言や批判的な意見を、
「やはり自分は認められていない」
「自分は否定されている」という裏付けとして
受け止めてしまいがちなので
心が傷つきやすく、
一度受けた否定的な影響から
なかなか立ち直ることができません。
自己肯定感の低さが、心の傷を深くし、
回復を遅らせてしまうのです。
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3つ目は、自己肯定感が高いと
問題に直面した時に
立ち止まって悩むよりも
解決に向けて積極的に行動しようとする
傾向が強くなるからです。
これは、自己信頼があるので
自分の内面で
「自分には乗り越えられる」
「自分は状況を変えることができる」
という自己効力感が持てるからです。
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一方、自己肯定感が低いと、
「自分には無理だ」と無力感や
あきらめの気持ちを持ちやすく
問題に直面すると、
解決に向けて行動する前に、
不安や恐れ、自己否定的な感情に囚われてしまい、
なかなか行動に移すことができません。
悩んでいる時間ばかりが長くなり、
状況を改善する機会を逃してしまうこともあります。
自己肯定感の低さが、
問題解決への意欲を阻害し、
悩みから抜け出すのを難しくしてしまうのです。
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これらの理由から、
自己肯定感が高い人は、
ネガティブな出来事を客観的に捉え、
心理的なダメージを軽減し、
積極的に問題解決に取り組むことができるため、
困難な出来事に直面しても、
前向きに対処できるので
深く悩み続けることが少ないと言えるでしょう。
自己肯定感は、私たち自身の心(メンタル)を
保護するバリアのような役割を果たし
苦しい経験からの回復力を高めてくれます。
だからこそ、悩みにくく、
安定した精神状態を保つことができます。
今日も素敵な一日をお過ごしください。
次回のメルマガも、どうぞお楽しみに。
日本セルフエスティーム普及協会
代表理事 工藤紀子
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