「評価されない」と感じた時の自己肯定感の守り方 NO.1

仕事をしていると、こんな経験はありませんか?

「自分が中心となって進めたプロジェクトなのに、
会議で褒められたのは上司だけだった」

「一生懸命資料を作ったのに、“あ、ありがとう”で終わってしまった」

「頑張った月ほど、人事評価は「普通」のまま…」

頭では
「評価はコントロールできない」
「人それぞれ見ているポイントが違う」
と分かっていても、

心のどこかで
「やっぱり自分は大したことないのかもしれない」
と、自己肯定感がじわじわ削られてしまうことがあります。

今回は「上司や同僚から正当に評価されていない」と感じたときに、
どうやって自己価値を守るかについて深堀してみます。

まず一番お伝えしたいのは、

上司や同僚の評価と、
「人としてのあなたの価値」は別物だということです。

ところが私たちは、
無意識のうちにこう結びつけてしまいがちです。

評価されない
=役に立っていない
=価値がない

これは、心の中で起きている「思考のショートカット」です。

たとえば、こんなケースを想像してみてください。

【評価面談で落ち込んだAさん】

Aさんは、営業部で事務を担当している30代の女性です。

部署内の資料作成や、営業メンバーが動きやすいように
裏方の調整をするのが主な仕事。

この半年は特に忙しく、
残業してまでみんなのサポートをしてきました。

「きっと今回は評価してもらえるはず」と期待して、
Aさんは面談にのぞみました。

しかし、上司から告げられた評価は「前回と同じ、標準です」。

理由を聞くと、

「大きな成果も問題もなかったからね。
価値がないではなく、
会社がそのポジションに期待する水準を
ちゃんと満たしているという意味で標準だよ」

と言われました。

頭では「悪い評価ではない」と理解できます。

それでも、Aさんの心の中には

「こんなに頑張ったのに、結局“普通”なんだ」
「どうせ私は、いてもいなくても変わらない人なんだ」

という思いが渦巻き、
帰り道、涙がこぼれそうになりました。

ここでポイントになるのが、

上司が評価しているのは
「会社の基準に照らした成果」であって、
「Aさんという人間そのもの」ではない、ということ。

でも、疲れているとき・落ち込んでいるときほど
この2つがごっちゃになってしまい、自己肯定感が下がってしまうのです。

では、評価されない…と感じたとき、
自分の心を守るにはどうしたらいいのでしょうか。

ここでは、すぐに実践できる視点を3つご紹介します。

1つ目は「事実」と「解釈」を分けてみる!です。

まずは、感情の波に飲み込まれそうなときこそ、
紙に「事実」と「自分の解釈」を書き出してみてください。

<事実の例>
・評価は前回と同じ「標準」だった
・上司は「大きな問題はなかった」と言った
・評価シートには「業務を安定的に遂行」と書いてある

<解釈の例>
・頑張りは全く伝わっていない
・私は成長していない
・いてもいなくてもいい存在だ

こうして眺めてみると、
「解釈」の部分に、かなり厳しい
“自分へのジャッジ”が入っていることに気づきます。

事実は一つ。
解釈は、いくつも選べます。

たとえば、
・「安定して任せられる」という信頼は得られている
・今回は“減点なし”をキープできた半年だった

という解釈も、本当は可能なのです。

ぜひこれを意識してみてください。

あとの2つは次回お伝えさせていただきます。

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工藤紀子 代表理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事。32年以上にわたり自己肯定感(セルフエスティーム)の研究と実践に取り組み、日本人の特性に最適化した独自メソッドを開発。

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