子どもを叱る時の言葉は?子どもを叱る時の言葉は? | 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会

子どもを叱る時の言葉は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
自立心

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.

子どもを叱る時に「どうしてできないの?」と原因追求したり、罰を科したりしたことはないでしょうか?

神戸大学と同志社大学の研究チームは、2021年3月に全国の20歳から70歳未満の男女約1300人を対象に、子どもの頃の「叱られ方と褒められ方」が、自律にどう影響するかについて調査しました。

調査は、子どもの頃の叱られ方について「次頑張ろうね」「どうしてできないの」「罰を与えられた」の3グループに分類し、その後の進学先や就職先をどの程度自律的に決めたのかや、計画を立ててやり通す力、法令順守精神などを4つの指数として数値化しました。

叱られた際に「次頑張ろうね」と励まされたグループは全ての指数で最高となり、言葉で責められた「どうしてできないの」や「罰を科された」の順に指標は低下していったそうです。原因としては、子どもが親の目を気にして親に従属しやすくなった可能性があるそうです。

一方、褒め方については「頑張ったね」と努力を評価したのが最高で、「偉いね」「褒美を与えた」の順に指標は低下しました。

「次頑張ろうね」も「頑張ったね」も子どもの存在を認める前向きな言葉がけであり、絶対的自己肯定感に繋がります。「どうしでできないの」や「偉いね」は条件と言えます。

スポーツなどでは負けたら終わりという試合などで「負けられない」というマインドセットが出来てしまいがちです。競争を否定するものではありませんが「勝った負けた」「成功した失敗した」という結果だけではなくそこに至るプロセスの価値を認めてあげる事が大切だということが、今回の調査で分かると思います。

勿論、これは子ども時代のみならず大人社会でも同様なことがいえますが、家庭でパートナーが失敗をしてしまった時に「どうしてできないの?」と言い続けたらどうでしょう? 職場で部下に「どうしてできないんだ?」と問い詰めたらどうでしょう?

職場では、部下の成長の為に叱ることもあるかもしれませんが、その際に叱責だけで終わる上司と、最後に「次頑張ろう!」と伝えてくれる上司とでは、どちらが部下の成長に貢献できるでしょうか。

結果を伝える事と同時に、プロセスの評価、次へ挑戦への応援、この3点セットが子どもや大人の自己肯定感を育む重要な言葉がけと言えるのではないでしょうか。

(文責:工藤洋一

「子どもの自立心を育む講座」

日本で教育現場や上場企業で通用する自己肯定感を伝える講師にご興味がある方は「認定講師無料説明会」を随時開催しておりますので、お気軽にご参加ください。

「自己肯定力」認定講師 無料説明会

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. ローランドさんの父親が素晴らしかった
  2. 子どもの自己肯定感を高めるには、親の自己肯定感が大事 親の幸福度が低いと子も低くなる
  3. こどもの意思を尊重する
  4. 自己肯定感を高めるマインドセット(4)自分の価値を証明しなくても…
  5. 嫌な気分 嫌な気分は「さようなら~」
  6. あらゆる感情は人間の進化にとって価値がある
  7. 三日坊主
  8. どこまで到達したらゴールなの?

最近の記事

  1. ネバーギブアップ
  2. 子どもの自己肯定感を高めるには、親の自己肯定感が大事
  3. ラインケアと自己肯定感
  4. 健全な自己肯定感

アーカイブ一覧

PAGE TOP
error: 無断流用が増加しているため右クリックを禁止しております