自己肯定感を高めるマインドセット(3)あなたも、相手もどちらも正しい | 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会

自己肯定感を高めるマインドセット(3)あなたも、相手もどちらも正しい

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私たちはついつい他人の行動を直したくなります。

それも家族やパートナー、身近な人であればあるほど、変えたいところが多くなりませんか?

不快に感じる相手の行動はイライラの原因になるので、そんな相手の行動が気になりだすと、なんとか相手を変えようとします。

私たちが他人に変わって欲しいと、要求する理由は、十分に正当性があるように見えます。例えば「その方が、得だから」「それが正しいやり方だから」「それが一番いい選択だから」など。

その場合、相手に問題を意識させれば、すぐに行動を改めるだろうと思い込んで、間違いを指摘する。自分にとって相手の行動がどれだけ不快かを説明し、自分の要求を伝える。それでも足りないと、相手が受け入れるまで、感情的になりながら、説得を繰り返す。それでもうまくいかないと、激怒する。

その他にも、相手の行動を直そうとするとき、私たちは、おどしたり、おだてたり、なだめすかしたり、様々な心理操作をして、相手を自分の意のままに変えようとしますが、どんなに手を尽くしても、たとえ一時的に変わったように見えても、たいていうまくいきません。

残念ながら相手は変わりません。もし仮に、相手がどうすればいいかをあなたが知っていたとしても、相手にそこを変える意思がなければ、強い抵抗にあいます。私たちが考えを押し付けようしているとき、相手には、私たちこそが間違っていると映るのです。

では、なぜ、相手の行動を変えようとするのでしょう?

相手を変えようとする人ほど、他人は自分の行動基準やルールに従って、行動すべきという考え方があります

それは、私たちの自己価値に関係します。

自己肯定感が低い人ほど、相手を変えたくなるのです。

なぜなら、自分と違うやり方や行動する人を見ると、自分を否定された気持ちになり、自分の価値を危うくする存在に感じてしまうからです。

そのため、自分の考えや行動基準こそが正しいと考えることで、自分を正当化し、自己価値を保とうします。自分とやり方や考え方が違う人をみると、感情的になり、それを正したくなるのです。

ここで「自己肯定感を高めるためのマインドセット」です。

自分の考えが正しいという根拠は、自分の中だけの基準で成り立ちます。

自分の思い通りに他人が行動しないと不愉快に思ったとしても、彼らも自分が選んだことをする権利があり、それをしているだけなのです。

人に危害を加えたり、迷惑行為であったり、人権侵害である場合を除けば、何をしようとその人の自由であり、あなたがどうこう言う筋合いの問題ではありません。

あなたが自分の意見や考え方を持ち、自分の思い通りの生き方をしてもいいように、誰しも自分の思い通りの生き方をしてもいいのです。それはあなたが好むかどうかとは、関係ありません。

あなたは、誰かの期待に応えるのではなく、自分の思い通りの生き方をする権利があります。それと同じように、他の人もあなたの期待に応えるのではなく、自分の思い通りの生き方をする権利があるのです。

 

相手と自分の違いを受け入れましょう。

相手が自分の好まない行動をするというだけで、その人が悪い人であるというわけではありません。

他人があなたの考えや行動基準と違っていても、あなたは否定されたことにならないのです。

相手の行動を変えようとしたり、コントロールするのをやめ、相手にこうふるまうべきだと強要することを止めれば、相手の行動に失望しなくなります。

相手の行動はあくまでも相手の責任であり、あなたの責任ではないことを認識することで、あなたの心は平穏になります。

 

他人には他人なりの、相手には相手なりの、それは親子であっても、パートナーであっても、それぞれ違う行動基準があり、お互い違う考え方をもっています。どちらが正しくて、どちらが正しくないということはなく、お互いが生きている基準において、どちらも正しいと言えるのです。だからこそ、お互いが理解し合うには、それぞれが違うということを受け入れ、分かり合おうとする努力が必要です。コミュニケーションが必須となります。

あなたが望んでいる「自分らしく生きる自由」を他者にも与えましょう。

だからといって、あなたは他人の行動を好きになる必要もなければ、他人の価値観に同意する必要もないのです。それは相手を尊重しないということではありません。ジャッジしないで相手をあるがまま受け入れるということです。

これであなたの価値は脅かされないですみ、あなたの自己肯定感はしっかり保たれるのです。

同時に、あなたは相手の価値を脅かさずにすみ、相手の自己肯定感にもいい影響を与えられるのです。

あなた自身が相手にあるがままに受け入れて欲しいと思うように、相手をあるがままに受け入れることは、誰もがみな、違っていて当然だという多様性を受け入れることになります。

すると、生きることがとても楽になります。

(文責:代表理事 工藤紀子)

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