こどもの意思を尊重する

工藤紀子
この記事の監修者
工藤紀子|代表理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事。自己肯定感の研究と実践に27年以上取り組み、のべ2万人以上に研修を実施。著書に『自己効力感の教科書』『職場の人間関係は自己肯定感が9割』等。詳しいプロフィール →

秋になり運動会の季節になりました。

さて、運動会を楽しみに待ち望む子もいる反面、運動会に出たくないという子もいます。

わが子が運動会を休みたいと言ったら、もしくは運動会の練習をお腹が痛いとか体調不良で休むことが多くなったら親としてどう対応するか悩みますよね。こどもの言葉や態度に親もどうして?と理由を理解しかねることもあると思います。

こどもに自己肯定感を持ってほしいと望むことは、こども自身に今の自分でもいいと感じてもらい、自分を尊重できるようになってもらうことでもあります。

自分を尊重するとは、自分の意思や感情を大切にすることですが、こどもにはそのまま言葉で伝えてもまだ難しいかもしれません。自分のやりたいと思ったことをやり、やりたくないと思ったことはやらない。シンプルなことですが、こどもの生活には親が口を出す場面が多くあり、なかなかこどもの思いどおりにはいかないですよね。親とこどもで意思や感情をお互いが譲り合ったりしながら普段の生活をしていると思います。

ただ、冒頭に挙げたようにこどもが運動会を休みたいと言った時、休むという言葉も見つからずに体調不良になっている時に、自分がどうしても休みたいと思うならば休む選択をしてもいいということを伝えてあげてほしいです。こどもにとって親の言葉は親が考える以上に影響力があり、親の言葉に従うものだと思っています。産まれてからずっと親の言葉で様々なことを学んできているので、「運動会に行きなさい」と言われればこどもは行くものだと考え、「運動会を休みなさい」と言われればこどもは休まなくてはいけないと考えます。ですから、こどもに自分を尊重してほしいならば、「運動会は休んでもいいし、行ってもいい。自分で決めていいよ。」と親が伝え、自分の意思や感情で自分の行動を決定できることもこどもに学ばせてほしいのです。

どの場面でこのような選択をこどもに任せるかは親次第です。こどもが選択肢を欲しがっているか、あるいは、背中のあと一押しを欲しがっているか、その見極めも難しいですよね。日々、こどもを観察しながら、選択肢が必要な時にはこどもに意思決定させてあげ、こどもの意思を尊重していく場面も大事にしていきたいですね。

(文責:須田 彩

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