(4)電車ですぐ居眠りをする人は○○の疑いが!
心身のコンディションにも大きく影響される自己肯定感。
シリーズでお伝えしている「自律神経と自己肯定感」ですが、今回は心身のコンディションをよくしていくために自律神経の疲労を癒し、整えていく生活をするヒントをお伝えします。
自律神経を構成する交感神経と副交感神経には主従関係があるといいます。それは交感神経が“主”で副交感神経が“従”。
生存には交感神経が優位になる場面が沢山あります。危険と感じたとき、天敵に出くわした瞬間など生きるか死ぬか、闘うか逃げるか、その緊急事態には交感神経は心拍と血圧を上げて0.2秒でオンになりそれに対処するそうです。
一方副交感神経はオンになるのにすぐにスイッチは入りません。だいたい5分位かかるといわれます。
この特徴を踏まえて、交感神経優位になりやすい日常では意識して副交感神経とのバランスを整えていくことが大切です。
不調を感じる前に日々実践したいこと。
1つは量、質ともに充分な睡眠をとること。
あなたは十分な睡眠がとれていますか?
ここで睡眠についての驚きの事実があります。
OECDの睡眠時間の調査では、対象国30国中、日本は最下位だそうです。
筑波大の柳沢教授によると、欧州の研究者が来日すると仕事中のビジネスパーソンの多くが電車の中などで「眠りこけている姿」を目撃し、一様に驚愕するそうです。確かに欧州ではお目にかかれない光景です。
日本は治安がいいからといった前向きな理由ではなく、働き盛りの現役世代が昼間から寝てしまうのは、医学的に見て異常なのだそうです。
深刻な睡眠不足、すなわち電車ですぐ居眠りをしてしまう人は「行動誘発性睡眠不足症候群」という病気が原因と疑われるそう。
日本人の睡眠時間が短いのは「真面目で仕事熱心な国民性」が背景にあるという話がありますが、寝る間を惜しんで働くことはもはや、日本人の美徳とは言えないようです。
なぜなら、睡眠不足は日本の生産性を低下させ、国民の健康を脅かしかねないからです。
米国のシンクタンクが2016年に発表したレポートでは日本人の睡眠時間が6時間未満と少ないことで生じる経済的な社会損失は日本円にして年間約15兆円と試算されました。
あなたはこの話を聞いてどう感じられますか?
自律神経の疲れを回復させて健全に保つには何よりも十分な睡眠をとることが必要です。そのために有効なのが東京疲労・睡眠クリニックの梶田修身院長が提唱している「睡眠のセルフモニタリング」という方法があります。
今日から取り組めることをご紹介します。
まず、朝寝床から起きて最初の一歩を踏み出した時の感覚に耳をすましましょう。
半分寝ぼけた状態だからこそ覚醒時には自覚しにくい自律神経のコンディションが反映されやすいそうです。
身体が重い、脚が重たい、しんどいと感じたら自律神経の疲れが完全に抜けていない証拠だそう。
就寝と起床の時刻、運動や仕事といった前の日の負荷量を見える化し、疲労感が抜けるように睡眠の質をあげ日中の負担を減らすことが大切です。
前述の梶田医師によると、寝起きのときもうひとつモニタリングするのは「何かをしたいとう衝動があるかどうか」だそうです。
このとき「なんとなく湧き上がる衝動があるのは脳の自律神経の状態が良い状態」だといいます。
たとえば、今日は気持ちがいいから朝掃除をしよう!とか、早めに家を出よう!一駅分歩こう!など
こんなふうに意欲が湧いたら自律神経が好調なサイン。
逆に日課にしているものが億劫や面倒に感じたら自律神経は疲れているそう。
あなたはいつもどんな感覚で朝目覚めていますが?
忙しい毎日を過ごしている人ほど朝の寝起きの状態をモニタリングして自分の状態を把握してみると自己理解が深まります。
次回は、自律神経の疲労を癒し、整えていく生活をするヒントの2つめをお伝えできたらと思います。
(文責:代表理事 工藤紀子)
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