3月8日は国際女性デーでした。
この日は世界中で女性の権利向上や平等を目指してさまざまな活動が行われます。
しかし、残念ながら日本では女性が直面する課題が多く残っています。
日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中125位と、先進国の中ではかなり低い位置にあります。
この数字は、働く女性の半数が男性に比べて自分のキャリアを自由に描けないと感じていることからも裏付けられています。
つまり、多くの女性が自分の夢や目標を追求することが難しい状況にあるのです。
日本の社会は、個性を認めるよりも協調性を重視する傾向があります。
これが、前例のないことや他人の才能を認めることが得意でない理由の一つかもしれません。
特に男性の中には、自分より優れた女性が現れると、自分の地位が奪われるのではないかという危機感を感じてしまう人もいます。その結果、女性の活躍を素直に応援できない状況が生まれてしまうのです。
さらに、家事や育児、介護などの負担が女性に圧倒的に偏っていることも、女性のキャリア形成に大きな障害となり多くの女性が、昇進やキャリアアップを諦めざるを得ない状況にあります。
これらの問題を解決するには家庭の中や職場での評価基準、キャリア機会の提供など、多くの分野で改善が求められています。
社会全体の意識改革が必要ですがそのベースに男女ともに自己肯定感を育むことが非常に重要であると考えています。
女性が自己肯定感を高めて自分の能力を信じ、自由にキャリアを描けるようになると、社会全体の生産性や創造性も向上します。
また、男性も自己肯定感を高めることで、自らの創造性や可能性を高めるだけでなく優れた女性に対して自分が脅かされるといった危機感ではなく尊敬の気持ちを持ち協力できます。
男女ともに自己肯定感を高めることで、より公平で健全な社会を築くことができます。
職場においても、女性がリーダーシップを発揮できる機会を増やし、男性が家庭での役割を積極的に担う文化を促進することが重要です。これには、柔軟な働き方や育児休暇の取得を支援する制度の整備、職場での性別に基づいた偏見や差別をなくす取り組みが求められます。
また、自己肯定感の向上は、子どもの頃からの教育においても重要です。性別に関わらず、すべての子どもが自分の個性や能力を認められ、自信を持って成長できるような環境を作ることが必要です。このような教育を通じて、将来の世代がジェンダーにとらわれず、自分の可能性を最大限に発揮できる社会を目指していけるのです。
国際女性デーは、女性の権利と平等に向けた取り組みを促進する機会ですが、この問題は1日だけで終わるものではありません。
日本社会が真に男女平等な社会を実現するためには、一人ひとりが日々の生活の中で意識を変え、行動を起こすことが求められます。
自己肯定感を高め、お互いの個性や能力を認め合うことで、より公平で豊かな社会を築くことができるはずです。
それは、女性だけでなく、社会全体にとっても豊かで活力ある未来をもたらすのです。