「人生には3つの坂があります。上り坂、下り坂、そして・・・まさか!」というフレーズは、ひと昔前の結婚式でのスピーチでよく聞かれていましたが、新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言が起きるとは、まさに2019年末には思ってもいないことでした。
外出自粛によりイベントが延期、中止され、人の移動も制限され、このような状況下、特にフリーランスが大きな影響を受けています。ただでさえ感染の不安がある上に、今後の見通しがたたず経済面の不安がのしかかっている方も多いのではないでしょうか。
フリーランスは、自分のスキルを武器に仕事をしていますから、普段から自信をもたれている方が多いと思いますが、今回の未曾有の事態においては、やはり不安が押し寄せ、感情のコントロールがとれないと苦しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今こそ、自分の中で揺らいでいる自己価値や自分への信頼感を確認する時期でもあると捉えることができます。
先日、人的資源開発論・キャリア論がご専門である慶応大学花田光世名誉教授による、フリーランスのアフターコロナのキャリアづくりをテーマにしたオンライン特別講座を聞く機会がありました。自らもフリーランスである花田教授は、その中で、「コロナ禍の今、自分をもう少し大切にしてみる。そして時間のできた今こそ、重要な過去経験を基に振り返り、自分のキャリアの棚卸をし、やり残し感、チャレンジしたいのにできなかったこと、そして、自分の大事な価値観、自分は何を大切にしたいかを再確認する。さらに、自律することがより大事になり、その自律には、自分自身の自己肯定感をどう育んでいくかが重要となる。また、自分を大切にするだけでなく、共通の目的をもつ仲間も大切にしていく。」というお話があり、自己肯定感をもつという言葉が幾度か聞かれました。
特にフリーランスにとっては、仕事において信頼を獲得する、ということがとても重要です。それには、まず自分への信頼感をもつことが土台となり、そのためには、まさに自己肯定感が必要となります。なぜなら、自己肯定感が高まると、ありのままの自分を大切に思うことができ、自分軸をしっかりと持つことができるようになり、安心感から信頼感がもてるようになるからです。そして、自己肯定感を高めると、自分を尊重でき、他人も尊重できるようになり、良好な人間関係を築くことができます。
アフターコロナはいつになるのか、と見通しが立たない今こそ、自分のキャリアの土台づくりだけでなく、自分の心の土台づくりもする。協会では、自己肯定感を「心の体幹」ともお伝えしています。身体の体幹を鍛えることはアスリートのパフォーマンス向上にとってとても重要ですが、持続的な日々のトレーニングがかかせません。「心の体幹」もすぐに身につくものではありませんが、身につけられることで、人生が好転していきます。だからこそ、今は、「心の体幹」を鍛える時期と捉えると、今後の不安も期待に変わります。
では、どうすれば、自律に必要な自己肯定感を高めることができるのか。その方法を当協会の講座でお伝えしています。
アフターコロナに向けて、また、再びくるかもしれない「まさかのさか」に、不安なく乗り越えられる自分になるためにも、やり残し感のあることに挑戦するためにも、フリーランスの方、そうでない方も、持続可能な「心の体幹」を今こそ築いていく時ではないでしょうか。
(文責:おないみえこ)
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