大谷翔平を変えた、ロバーツ監督の一言 | 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会

大谷翔平を変えた、ロバーツ監督の一言

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今年の大谷翔平のシーズンは波乱の幕開けとなりました。

韓国での開幕戦では調子が良かったものの、アメリカに戻ってからのオープン戦、公式戦ともに思うような結果が出せずに苦しんでいたように見えたのは私だけではなかったと思います。

ドジャース打線はエンジェルス打線とは違いどこからでも点を取れる強力打線であり、その中でなかなかホームランが出ず、流石の大谷選手も焦りがあったはずです。

そんな中、大谷選手は4月3日(日本時間4日)、本拠地でのジャイアンツ戦に「2番DH」で先発出場し、多くのファン、そして何よりも本人が待ちわびた今季初ホームランを打ちました。
その舞台裏には、大谷翔平選手を信頼しているロバーツ監督の「自分らしくあればよい」という一言がありました。

この監督のアドバイスは自己肯定感ととても関連しています。

大谷翔平選手がドジャース移籍後初ホームランを放ち、ロバーツ監督からの「自分らしくあればよい」というアドバイスが、その要因として大きく影響したことは、自己肯定感と密接な関係と言えるでしょう。

自己肯定感とは、自分自身を価値ある存在だと認め、肯定することです。これは、個人の能力や成果だけでなく、ありのままの自分自身を受け入れることにも繋がります。

ロバーツ監督の言葉は、大谷選手が自身の能力やプレースタイルに自信を持つことを促し、プレッシャーに囚われず、本来の力を発揮することを後押ししたと考えられます。

具体的には、以下のような影響を与えた可能性があります。

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1. 自己受容の促進:

監督の言葉は、大谷選手自身のプレースタイルや能力を否定せず、むしろそれを肯定し、受け入れることを促しました。これは、大谷選手が自身の弱みや欠点も含めて、ありのままの自分自身を価値ある存在だと認める、自己受容を促進したと考えられます。

2. 内発的なモチベーションの向上:

監督からの信頼と期待を感じた大谷選手は、外部からの評価に左右されることなく、自らの内面から湧き出るモチベーションに基づいてプレーすることに集中できた可能性があります。

3. リラックス効果:

監督の言葉によって、大谷選手は過度なプレッシャーから解放され、リラックスした状態でプレーすることができたと考えられます。リラックス状態は、集中力や判断力を高め、パフォーマンスの向上に繋がります。

4. 自己肯定感の強化:

監督の言葉によって、大谷選手は自身の能力や価値を再認識し、自己肯定感が高まった可能性があります。自己肯定感の高さは、困難な状況にも立ち向かう力や、失敗から立ち直る力を与えてくれます。

以上のように、ロバーツ監督の言葉は、もともと高かった大谷選手が様々な問題で下がり気味だった自己肯定感を高め、それが自信とリラックス効果を生み出し、結果的に初ホームランという成果に繋がったと考えられます。

なお、自己肯定感とパフォーマンスの関係は、心理学やスポーツ科学の分野で多くの研究が行われており、その重要性が指摘されていますが、スポーツ分野だけでなく仕事や家庭、教育分野でも同様な効果があります。

あなたの大切な人に一言伝えてあげて下さい。

「あなたは、いつも自分らしくあればよいよ」と!

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【参考文献】
1. Vealey, R. S. (1988). Sport Confidence and Competitive Orientation: An Addendum on Scoring Procedures and Gender Differences. Journal of Sport and Exercise Psychology, 10(3), 471-478.
2. Hays, K., Maynard, I., Thomas, O., & Bawden, M. (2007). The Role of Confidence in World-Class Sport Performance. Journal of Sports Sciences, 25(11), 1219-1234.
3. Bandura, A. (1997). Self-Efficacy: The Exercise of Control. New York: Freeman.
4. Craft, L. L., Magyar, T. M., Becker, B. J., & Feltz, D. L. (2003). The Relationship Between the Competitive State Anxiety Inventory-2 and Sport Performance: A Meta-Analysis. Journal of Sport and Exercise Psychology, 25(1), 44-65.

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