アジア・オセアニアに比べて日本で転職理由が高いものは?

転職
工藤紀子
この記事の監修者
工藤紀子|代表理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事。自己肯定感の研究と実践に32年取り組み、のべ2万8千人以上に研修を実施。著書に『レジリエンスが身につく 自己効力感の教科書』『職場の人間関係は自己肯定感が9割』等。詳しいプロフィール →

在宅勤務が緩和され従来通り出社する人が増えています。

対面の仕事では円滑なコミュニケーションが欠かせませんが、そんな中、苦手な先輩や上司がいれば憂うつになる人も少なくないはずです。

あなたは職場に苦手な相手がいますか?
そんな人と上手に付き合うにはどうすればよいでしょうか。

以前、アジア・オセニアの14の国と地域で働く男女1000人ずつを対象にしたパーソル研究所の調査で、職場の人間関係の満足度は日本が各国の平均を大きく下回り最も低かったのが印象的でした。

日本は転職理由で「人間関係うまくいかない」が2位になるなど対象地域で最も高く、「尊敬できる人がいないこと」「肉体的につらい」「残業が多い/休日が少ない」なども高く、精神的なストレスや体力的な理由などネガティブな理由で転職を選ぶ傾向があるのに対して、東アジアでは、処遇以外に会社や業界の先行きも気がかり。東南アジアやインドは、経験や知識向上のためのポジティブな理由で転職を選ぶ傾向が強いことが分かりました。

日本の場合と転職の理由が異なっています。

どの国でも職場で上司や先輩との相性など人間関係のストレスはあるはずですが、パーソル研究所の研究員によると、日本企業の場合は従業員の一体感を重視する傾向が強いことや、人材の流動性が低く、関係がこじれても同じ場所で働くことが多いことが、転職をすることで対人関係のストレス解消に繋がると考えられているようだと指摘しています。

ただし、職場が変わっても対人関係の悩みが同じように繰り返されることは少なくありません。

それは人間関係は自分との関係がベースにあるからです。そこに自己肯定感が関わっているのです。

当協会では「自己肯定感」をベースにしたメンタル強化スキルを研修でもお伝えしていますが、人間関係がうまくいかないときの本人のものの捉え方、受け止め方が大きく影響する場合が少なくありません。そのためにも「自己肯定力トレーニング」をすることで、本人が感じている対人関係のストレスを減らし職場内での解決をもたらすケースも多くあります。

心身につらい症状が続けば、自分で抱え込まず、産業医や外部に助けを求めることは必要です。
そうなる前に、メンタルヘルスの観点からも「精神的なストレス」を軽減するためのコミュニケーションスキルを高めることが必要となり、今、企業が人を支えていく上で自己肯定力を強化するスキルへの関心が高まっています。

(文責:工藤洋一)

 

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工藤 洋一 理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 理事。自己肯定感に関するコラム執筆・講座運営を担当。

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