海外のTEDが興味深く示唆に富んでいるのは、長期に渡る調査を元にしたスピーチが多いからですが、それは「幸福」に関するものでも同様です。
心理学者ロバート・ウォールディンガーは「一生を通し、私達を幸福で健康にするものは何でしょう?」と問いかけます。名声や富と答える人も多いでしょうが、ウォールディンガーに拠ると、それは間違っているのです。75年に渡る成人発達に関する研究のディレクターであるウォールディンガーは、真の幸福と満足感に関する無類のデータを基に、この研究結果が私達に教える3つの重要な教訓と、昔からの知恵、幸せな長寿の秘訣をこのトークで語っています。
最後に「良い人生は良い人間関係で築かれている」との一言でスピーチを終わっていますが、自分はどんな人間関係を築けているのか? 自分が家族や親族、友人たちに対して十分なコミュニケーションが出来ているのか、そしてその方法は正しいのかなど、スピーチを聞きながら様々な事を考えさせられました。
「良好な人間関係は、簡単には構築できない。相互理解や努力、そのための時間が必要」とも話されています。
ウォールディンガーは、幸福に生きるためには「良好な人間関係」と教えてくれていますが、メイヨークリニックのデータでは、自己肯定感が高い状態でいると「安全で誠実な関係を築くことができる。そして不健康な関係にとどまる可能性が低い」「より弾力性があり、ストレスに耐えることができる」とあります。
良好な人間関係を築くには、人生のあらゆる面に影響を与える「自己肯定感」が必須なのだと思います。
良好な人間関係も、高い自己肯定感も、堅牢で確実なものにするためには、自分自身と向き合う十分な時間が必要になります。
焦らずに自分と向き合い、地道に自己肯定感を上げる取り組みを毎日続けていくと、自己肯定感は高まり、他者との人間関係も良好になるのではないでしょうか。
ビジネスでも人間関係でも、手っ取り早く手に入るものは、すぐに失ってしまうことが多いですが、じっくりと基礎を固めたものは、時間はかかっても失うことはないのです。
(文責:工藤洋一)
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