あなたは自分の強みを診断したことがありますか?
先日、ある企業の人事担当の方と研修の打ち合わせをしていたときに「なぜ当協会に研修を依頼してくださったのですか?」とお聞きしたところ、こんな話をしてくださいました。
昨年、コロナ禍で感染防止のためリモートワークになり、社員の自信を高めたいと強み診断の研修をしたそうです。
社員の皆さんがその強みを知ることで強みを生かし、自信をもって仕事に取り組んでほしいと思っていたからですが、研修を実施して3か月後に受講者全員にアンケートを取って分かったことが担当者の方には衝撃的だったと言います。
それは、強み診断をして自信をつけて欲しいと思っていたほぼ全員が、自分の強みが分かったことで自信を持てるようになったかというと、「強みを知っても自信がない感覚はあまり変わらなかった」と答えたからです。
研修を企画した担当者は、自分の強みさえわかれば人は自信が持てると思っていたそうですが、それは違っていたことに気づかれました。
色々調べたところ、強みが分かりそれを自信に変えていけるかどうかは、どういう強みを持っているかを知るだけではなく、個々の「自己肯定感」が大きく影響するのではないかと理解されたそうです。
そして、当協会にご連絡をくださいました。
新たな「強み」を知ることは新たな自分の可能性を知ることになります。
自己肯定感が高い傾向の人であれば、強みを知ることで自己信頼感が強化され、それが自信につながり自己効力感となります。
強みが生かされる場面ではさらに自分の力を発揮し、色々なことにチャレンジしたりレジリエンスの力も高まります。
前出の企業様のアンケートでも、もともと自信があると答えていた人は、さらに自信が持てるようになったことが分かったそうです。
ただし、もともと自分に自信がなく人に意識を向けがちで、人からどう評価されるかを気にしがちな自己肯定感が低い傾向にある人は、強みを知っても自分への信頼感が揺らぎやすいので、その強みを生かす仕事や場面を用意されても、なかなか自信をもって取り組むことができなかったのです。
ですから強みを知ってもそれが自信に直結しない人は「自己肯定感」を高めることで、強みを持つ自分を活かせるようになり、それを自信にしていけます。
強みを知ってもなかなか自信が持てない社員や部下の顔が思い浮かぶ方は、どうか上司の皆さんが自己肯定感が高まる働きかけを意識してみてください。
研修を実施させていただいたある企業様では、3か月後のアンケートで、
職場での人間関係の悩みが減った
離職を思いとどまった
働きがいを感じられるようになった
等、研修前と大きな変化が出ています。
会社で社員や部下の自己肯定感を高める組織作りを自らしていきたい方には、当協会の講師養成コースの受講をおススメいたします。
講師にはファシリテーターとトレーナーがあり、トレーナーになると他者の自己肯定力を高めるにはどのようなはたらきかけをしていくか、人間理解と行動心理学から自己肯定力を高める指導方法を学んでいただけます。
認定講師無料説明会もありますので、ご興味があればこちらをご覧ください。
https://self-esteem.or.jp/briefing
(文責:工藤紀子)