コロナ前、リアル会場での講座開催時、留学支援を経営されている方が講座受講され、「有名私立中学に合格後、メンタル崩壊してしまい不登校になってしまう子どもが増えている」と仰っていました。
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親の期待に応えようと頑張ってきたものの、目標達成と共に糸が切れてしまうからだと思いますが、興味深いのは留学後です。
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海外の学校に留学する子供たちには2パターンがあり、1つは親から受けた呪縛が解けずホストファミリーで様々な問題を起こす子ども。
もう1つのパターンは親からの呪縛が解けて伸び伸びと自分の才能を発揮して大きく成長する子どもだそうです。
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躾は学習は大切ではありますが、一度、子どもの「絶対的自己肯定感」を徹底的に破壊してしまうと、その回復には長い時間がかかります。
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思春期までにどんな関わりを持っていくかで子どもの幸福度は大きく変わってくると感じます。
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子どもの宇宙(本当の才能)を破壊してはいけません。
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この宇宙のなかに子どもたちがいる。これは誰でも知っている。しかし、ひとりひとりの子どものなかに宇宙があることを、誰もが知っているだろうか。
それは無限の広がりと深さをもって存在している。大人たちは、子どもの姿の小ささに惑わされて、ついその広大な宇宙の存在を忘れてしまう。
大人たちは小さい子どもを早く大きくしようと焦るあまり、子どもたちのなかにある広大な宇宙を歪曲してしまったり、回復困難なほどに破壊したりする。
このような恐ろしいことは、しばしば大人たちの自称する「教育」や「指導」や「善意」という名のもとになされるので、余計にたまらない感じを与える。
私はふと、大人になるということは、子どもたちのもつこのような素晴らしい宇宙の存在を少しずつ忘れ去ってゆく過程なのかとさえ思う。
河合隼雄著「子どもの宇宙」
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(文責:工藤洋一)
ご夫婦で参加されるとスゴイ効果があります。
全体を通して内容やZOOMでの開催についてのご感想
●講座を通して改めて娘のことを落ち着いて考えられる良質な時間となりました。また娘に大きな影響を与える自分自身のこと、共に暮らす母のことを肯定的に捉えられるきっかけにもなりました。 短所としてフォーカスするのでなく、伸びしろとして考えるという視点に立ってみると、娘の特性がとても豊かなものに思えて、その視点で見れば、コントロールする必要などないのだということを実感しました。 また、山崎氏の「家庭とは…味方どうしが住んでいるところ」という言葉に触れ、心が温かくなったと同時に、娘にとっても母にとっても、そして私自身にとっても、家庭がそういう安心感のある場所であるようにしたいと思い新たにしました。 最後には、こちらの都合で少し講座の時間が延長してしまったにも関わらず、佐藤先生は娘に対して「約束を守れずごめんなさいね」と話してくださったのを見て、 娘を子ども扱いせず、大人の力でねじ伏せず、娘の気持ちを尊重してくださった姿にも、この講座で学んだ大切なことを重ねることができ、貴重な時間となりました。 温かい学びの場をいただき、ありがとうございました。(H.Tさん 女性)
●本当に感謝しかありません。このコロナ禍で協会のzoom講座がなかったら、私はどうなっていたかわかりません。未来を良いイメージすることができませんでした。本当にありがとうございます(M.Sさん 女性)
●講座で、一番の気づきは子どもにも個性があるということ。
子どもの言動については自分の声掛けや育て方が影響しているんだと、思っていたがそれだけでなく、本人の個性もあるということを客観的に教えていただきハッとしました。良いところはそのまま、ネガティブに捉えていたところはリフレーミングして肯定的にみていきたいと思います。
参加メンバーが夫と二人のみだったこともあり、リラックスして参加できました。ZOOM開催でなければ夫婦揃って参加することは難しかったと思うのでとてもありがたい機会でした。また、講師の工藤さんの例え話も交えてのお話がとてもわかりやすかったです。ワークも複数あり、あっという間の3時間でした(W.Kさん、ご夫婦で参加)
ご夫婦で参加されるとスゴイ効果があります。