『息子3人を「スタンフォード大学」に合格させたアグネス・チャンが考える教育法』という記事の中で、アグネスさんがイベントに参加された方から「子育てにおいて一番有効な声かけは何でしょうか?」という質問に下記のように答えています。
Q. 子育てにおいて一番有効な声かけは何でしょうか?
アグネス「『愛してる』です。いいところも悪いところもすべてひっくるめて認めて、愛される価値のある人間であることを、毎日声に出して伝えてあげることが重要なのです。これは児童心理学や教育学において最も重要な『自己肯定感』を育てることに繋がります。子どもはこれから新しいことに挑戦して失敗することもたくさんあるに決まっているんです。それでも前に進んでいく力になるのが、自己肯定感です。自己肯定感を育てるのは、親の絶対的な愛情です」
アグネスさんは自己肯定感の低い子は、自分よりもうまくやっている子を見ると、自分の価値が相対的に下がって感じられるため、嫉妬すると言う。さらにこうした子どもは「ちゃんとした自分でなければ周りに認めてもらえない」と考えてしまうので、心がボロボロになっても普通にしている傾向があり、周囲も気づくのが遅れてしまう。
これに対し、自己肯定感の高い子は、どんな時も自分の価値が下がったとは思わないので、「どうしたらそんなに上手にできるのか教えて」と謙虚に聞くことができる。よって、学ぶチャンスが増えていく。さらに、自己肯定感が高ければ、素直に周りに助けを求めることができるようになり、親子のコミュニケーションも深まると言う。
子どもが失敗や挫折を経験し、それでも前向きに学び続けるために、自己肯定感はこれからの時代、子どもを幸せにしたい親が贈るべき最高のプレゼントだ、とアグネスさんは力説する。
ご紹介した記事への感想では、「スタンフォード大学やハーバード大学など海外有名校への進学は、親のIQや経済力が影響を与えることが多く一般家庭や地方在住者には参考にならない」という感想もありましたが、アグネスさんの言いたいことは、子どもがどんなことにもチャレンジできるようになるには「自己肯定感」が重要であり、その為には親がどんな言葉がけをするかが大切ということ。また、子どもが自分で考えて決定できる環境を作ることも重要ということ。
自己信頼に基づいて進路を選択するのであれば、それがどんな大学、職業でも子どもの幸せになるのです。
誰もが有名校に進学できるわけではないのですから、この記事を「子どもを有名校に進学させるためには?」という視点で見てしまうと、子ども達に大きな負担をかけてしまい、逆に子ども達の自己肯定感を下げることに繋がっていくことにもなりかねないので注意が必要です。
「親の都合ではない、子どもの本当の幸せは何なのか?」という視点で、子どもに接してあげることが大切です。
(文責:工藤洋一)
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