あらゆる感情は人間の進化にとって価値がある

工藤紀子
この記事の監修者
工藤紀子|代表理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事。自己肯定感の研究と実践に27年以上取り組み、のべ2万人以上に研修を実施。著書に『自己効力感の教科書』『職場の人間関係は自己肯定感が9割』等。詳しいプロフィール →

楽観主義と悲観主義のどちらかを選択して下さいという問いがあれば、殆どの人は楽観主義を選択すると思います。

悲観主義にはマイナスのイメージがあり、後ろ向きで暗いという印象を持つ人も多いからですが、感情心理学には「あらゆる感情は人間の進化にとって価値がある」という前提があります。もし、悲観主義(マイナスの感情)が人類進化で必要ないものであったならば、長い進化の歴史の中でネガティブ感情は淘汰されたはずです。ネガティブ感情が存在しているということは、それが必要な感情の一つであるからと認識すべきです。

ですから、自分は悲観主義者だからと落ち込むことはないですし、楽観主義者を過度に羨まなくても良いでしょう。

2015年公開のインサイドヘッドでは、ヨロコビとカナシミの感情が映画の中で、どちらか一方が善であり悪であるということではなくお互いを補完するものであると教えてくれています。同様に楽観主義と悲観主義もお互いを補間するものであるのです。

ただ、行き過ぎた悲観主義は何かに挑戦したり継続することを妨げてしまい、良い結果が起きる可能性を低くするのも事実です。

とある上場企業経営者は「自分は自己肯定感が低く、悲観主義でネガティブなことばかり考えてしまうんです」と仰ってましたが、それは悲観ではなくて慎重なだけです。この先、こうなったらどうしようと予想される問題や障害に対策を練ることが出来るのが慎重であり、対策を練ることが出来ず起こってもない問題に頭を悩ませて動けなくなってしまうのが悲観なのです。

慎重であることと悲観であることとは全く違うのです。

自己信頼(自己肯定)が出来ていると最後にはどうにかできると考えることができ、慎重であることをベースにした悲観主義を持つため、一見、ネガティブに見えても結果は良い方に転ぶことが多いのです。自分を信頼するトレーニングなどを通して、悲観的な考えが頭に浮かんだらその考えを慎重な考えにつなげるにはどうしたらよいかを考えてみると、良い結果に繋がっていくかもしれません。

 

【開催講座】【メンタルマネジメント】【ベーシック講座】【子どもの自己肯定力アップ講座】

(文責:工藤洋一

LINE@では、自己肯定感の高めるワークをお伝えしていますので、お友達追加してくださいね。LINE@ID:@selfesteem

友だち追加

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.

author avatar
工藤 洋一 理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 理事。自己肯定感に関するコラム執筆・講座運営を担当。

関連記事

  1. 『尻を上げる』

  2. 自己肯定感と自信

    「自己肯定感」が自信に変わる!今日から始める3つの習慣

  3. 大谷翔平選手が飛躍した理由

  4. 心はいくら鍛えても強くならない

  5. 自己肯定感を高めるマインドセット(4)自分の価値を証明しなくても…

  6. 社会脳

    ありたい自分になる「社会脳」の効果的な使い方とは?

  7. 衝撃の結果。再現できたのはわずか4割弱。心理学はウソだらけ?

  8. 転職

    アジア・オセアニアに比べて日本で転職理由が高いものは?

最近の記事
アーカイブ一覧
PAGE TOP