三日坊主

今年の目標を立てて継続している人が殆どだと思います。私のように風邪をひいて「当初の目標が３日で終了！」という方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。
なぜ、目標を立てているのに3日しか継続できないのか「三日坊主」の由来を考えると対応策が出てきます。

三日坊主の言葉の由来は諸説あるようですが、「昔、社会全体が貧しい時代に、衣食住が担保されていた僧侶になろうとしてお寺に行ったものの、修業が大変厳しく、思ったよりも食事も質素だったこともあり、三日で辞めてしまった」というのが語源の一つのようです。

現代に置き換えると「ダイエットすれば自分が理想とする体型になって健康も手に入れられる。新年になったし今年こそはダイエット（僧侶になる）してみよう。でも、思ったより食事制限や運動（修行）がきつくて、三日で辞めてしまった」

こんなところでしょうか？

ポイントになる言葉が「きつい」とか「思ったより」だと思いますが、心理学用語では「双曲割引」が近いかもしれません。双曲割引はテンプル大学教授のジョージ・エインズリー（臨床精神医学）が唱えたもので、一言で言うと、未来の幸福より直近の幸福を選ぶこと。

未来の幸福（理想の体型）より、手元のケーキ（直近の幸福）を選択する人が多いですので、三日坊主だったとしても悲観することはありません。

上手く行かなかった目標を再設定する簡単な対策としては、目標をキツい（高すぎる目標）にしないことです。

仮に、ダイエットの目標を立てたとき、モデルの写真を壁に貼って「15kg痩せる！」とやっても、目の前の食事にあっさり負けてしまうことでしょう。
目標を立てるのであれば、最終的な減量数値が15kgであったも「今週は0.5kg」というようにキツくない目標にして細分化すると上手く行くと思います。

仮に今週0.5kgの減量に失敗して「なんて自分はダメな人間なんだろう」と責めなくて大丈夫です。今週できなかったら「まっ、いいか！」と一言、心の中でつぶやいて、来週から頑張ればよいだけです。カレンダーにも土日のお休みがありますので、一年のスケジュールの中で今週（達成できなかった）は、土日に該当するんだと割り切ってしまいましょう。

意志が強く真面目な人の中にも、途中で失敗して自己嫌悪に陥ってしまう場合があるかもしれませんが、大丈夫です。失敗しても私たちには一人一人に価値があります。

人生は修正の連続です。

間違ったり上手く行かなかったりした時には「よりより目標を立てる為の修正のチャンス」と捉えてみましょう。

英語には、recoveryやrestart、rebornのように、re という接続詞があります。「再び，さらに，新たに; …し直す; 原状に復す」などの意味ですが、re は、自己肯定感を高く持ち、自分自身を信頼してこそ効果が発揮できます。

是非、自分自身を信頼して、一緒に「retry」していきましょう。

自己信頼の方法は「ベーシック一日講座〔6時間〕」でお伝えしています。

（文責：工藤洋一）

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