どこまで到達したらゴールなの?

工藤紀子
この記事の監修者
工藤紀子|代表理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事。自己肯定感の研究と実践に32年取り組み、のべ2万8千人以上に研修を実施。著書に『レジリエンスが身につく 自己効力感の教科書』『職場の人間関係は自己肯定感が9割』等。詳しいプロフィール →

こどもの成長は目覚ましく、特に小さい頃は昨日できなかったことが今日できている、なんてこともよくありますよね。

母子手帳を見たり、周りのママ達の話を聞いたりしながら、ハイハイができるようになったから次はつかまり立ちができるようになるはず!と思ってワクワクしながら成長を見守っているママ達も多いのではないでしょうか。

赤ちゃんが初めてつかまり立ちができた時、きっと周囲の人はとても喜んで、赤ちゃんに「よくできたね、すごいね」と声を掛けていると思います。赤ちゃん本人も新しくできた事、初めての景色に満足感いっぱいだと思います。でも、もし次の日赤ちゃんがつかまり立ちではなくハイハイをしていたら、どう思われますか。

「昨日つかまり立ちができたからもうハイハイはだめよ!次は歩く練習よ!」などという親はいないと思います。もう一度つかまり立ちを見たい、いつかは歩くところを見たいという気持ちであっても、ハイハイしている赤ちゃんに「昨日はつかまり立ちよくがんばったね、またやってみようね」と声を掛ける方が多いのではないでしょうか。一度つかまり立ちができたからといって、またすぐにできるとは限らないし、すぐに歩けるようになるとは思わないですものね。

こうなりたいという目標はどんな人にもあると思います。こうなれば私は100点満点だなぁと思いながら日々がんばっている大人のみなさん、100点満点を自分にちゃんとつけていますか?

がんばれば手が届きそうな目標を設定し、そこに到達した途端に、ゴールの白テープがぐんと遠くへ離れていってしまうことがありませんか。それは無意識に自分で目標を上方修正しているからです。成長はひとつの目標達成ができたことで自然に次の目標と更なる成長につながります。赤ちゃんがひとつ成長できたときに褒められるように、私達大人も小さな目標でもひとつ到達できたら、まずは自分で褒めてあげてください。

赤ちゃんの成長を日々褒めているママ達も、例えば、離乳食を朝昼晩のうち一食でも手作りした自分をまず褒めてあげてください。翌日はまた三食レトルトに頼ってしまうかもしれないけど、赤ちゃんのように進んでは戻っての繰り返しでもいいのです。小さな目標達成を日々褒めて、自分を認めてあげることが自己肯定感を育むことにつながっていきます。そして、がんばった後だけでなく、今の自分に、そのままの自分に100点満点つけられるようになると自己肯定感が確実に自分のものとなっていきますよ。

(文責:須田 彩)

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