大谷翔平選手が飛躍した理由

工藤紀子
この記事の監修者
工藤紀子|代表理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事。自己肯定感の研究と実践に32年取り組み、のべ2万8千人以上に研修を実施。著書に『レジリエンスが身につく 自己効力感の教科書』『職場の人間関係は自己肯定感が9割』等。詳しいプロフィール →

今年、大谷翔平選手が素晴らしい活躍をしています。

投手としてあと1勝すれば103年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」を達成することになります。これは1918年のベーブ・ルース以来となる大記録です。

今季は、投手としての活躍もさることながら打者としての成績が、現在ホームラン44本塁打(9月13日現在)と驚くべき結果を出していますが、大谷選手の過去のメジャー年度別本塁打数を見てみると、2018年は22本、2019年は18本、2020年は7本となっていますので、いかに今季は打者として成功しているかがわかると思います。

では、なぜ、今年の大谷選手は打者として飛躍をとげたのでしょう?

それは「止めた」からです。

今まで、試合前のバッティング練習で一時間ほど打撃練習をしていたそうですが、今年はそれを「止めた」そうです。

打撃練習をしていると「もっと打ちたい、もっと飛ばしたい」と力が入って練習してしまい試合前に疲労してしまったそうですが、今年は思い切ってバッティング練習を止めたのです。

疲労を回避した結果だと推測されますが、ホームラン数だけでなく盗塁数も23盗塁を記録しています。過去の記録は2018年の10、2019年の12、2020年の7ですので「止める」ことでパワーもスピードもアップしていることがわかると思います。

大谷選手を例としましたが、フルマラソンやハーフマラソンなど長めの距離のレースに出るランナーはレース本番前にウォーミングアップをしないランナーが増えています。レース前に疲労しないようにするのが理由です。フルマラソン経験者には十分なウォーミングアップが原因で失敗レースを経験された方も多いと思います。

野球やマラソンに限らず、何か結果を求める時にどうしても「やらなければならない!」「心配だからやれるだけやる!」というマインドになることが多いと思います。「やらない」「止める」ことはとても勇気がいることですが、何かをやらない、止めることにより、大事なことにフォーカスできることになります。

「自己肯定感」を高めるためには様々な努力をしなくてはいけないと考え、沢山の情報を入れて実行しようとする人が多いようですが、シンプルに考えてご自身がやれる最低限のことにフォーカスするのもポイントになります。

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(文責:工藤洋一

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工藤 洋一 理事
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 理事。自己肯定感に関するコラム執筆・講座運営を担当。

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