社内研修講師(メンタルヘルス研修に注力中)
人生において、最も悩んでいたのは20代前半。何をやっても思うようにいかず、行き詰って、自暴自棄になっていました。今でも目に浮かぶのは、ドロ沼に首まで浸かり、はい出せずにいた自分の姿です。
今思えば、当時の私を救ってくれたのは、自分の中で育ち始めた「自己肯定感」だったのだと思います。ある出逢いを機に「ありのままの自分で大丈夫なんだ」と思えるようになり、気持ちが軽くなったのです。そして、少しずつ現実に向き合えるようになりました。
その後も様々な出逢いに恵まれ、「ありのままの自分も悪くない」と思えるようになっていきました。そして、周囲の人や出来事に対して、自然に感謝の気持ちが生まれるようになりました。
そんな私には、ずっと自分に言い聞かせてきた自分ルールがあります。
それは、ただ・・・「自分に言い訳しない」。
しんどければ休んでも大丈夫。今はできなくても大丈夫。人から認められなくても大丈夫。自分なりに頑張ったよね。それは自分が一番知っている。
自分自身に正直に向き合い、自分に言い訳さえしなければ、自己嫌悪になることはなく、逆に自分で自分をほめてあげることができました。
こうして、自分なりに積み上げてきた自己肯定感でしたが、工藤代表の本を読んで、衝撃を受けました。そこには、「自己肯定感が高まれば、対人コミュニケーション力も高まる」と書いてあったのです。人生の究極の答えに出逢った気がしました。
自己肯定感が低い人は、自分を認めることができていないため、他者も認めることが難しくなります。その結果、対人コミュニケーションに問題が生じやすくなります。
確かに、対人コミュニケーション力が高い人は、自分を大きく見せたり、逆に卑下したりすることもない、自然体の人です。自分自身が精神的に安定しているので、他者も一人の人間として尊重でき、相手と良好な関係が築けるのだと理解しました。
人間の悩みごとの大半は、対人コミュニケーションと言われています。そして、人間の営みの大半も対人コミュニケーションです。対人コミュニケーションが円滑であれば、私たちは日々の生活の満足度、幸福感を高めることができると言えます。
そんな自己肯定感の恩恵を、多くの方に享受いただければと願っています。
私は、自己肯定力ファシリテイターとして、そのお手伝いができれば幸せに思います。